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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆ の過去のお話(鳥類2:烏・雀・燕、白鳥、鶴、鶯)


話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。






 江戸雀
江戸雀 江戸に住み江戸市中の事に精通し、それをしゃべり歩いたり噂に詳しい人のことを、うるさいスズメに見立てたことばです。
また17世紀。江戸で刊行された初めての江戸地誌のことでもあります。実用的な江戸の名所案内として作られており、 巻末にはおよそ東西南北三里四方の大概を記すとあり、大名屋敷・社寺・町・橋の総数などが付されています。 京都・大坂(難波)の町案内書と合わせて「三雀」と呼ばれていました。


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 雀脅して鶴失う
雀 スズメを追い払うと脅かしたためにツルを逃がしてしまうという意味から、細部にこだわって全体をだめにしてしまうことのたとえです。

 鶴の林
「涅槃経」より。釈迦が入寂したとき、四方に二本ずつあった沙羅双樹が、悲しみのためにツルの羽のように白くなったことから、 釈迦入寂のときの沙羅双樹のこと、転じて仏の涅槃、または死をいいます。 turu10


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 鶴の粟 蟻の塔
鶴の粟
ツルがその細いくちばしで粟の実を一粒ずつついばみ
アリが細かな土砂の粒を一つずつ運んで蟻塚を築くように
少しずつ拾い集めてたくわえることをいいます。

 梅に鶯
鶯 花が咲いている梅の枝にウグイスがとまっている光景は、ぴたりと合ってさまになることから、取り合わせのよい二つのものや、よく似合って調和する二つのもの、仲のよい間柄のたとえです。
あとに「柳に燕」「紅葉に鹿」「牡丹に唐獅子」「竹に虎」などと続けてもいいます。

 烏の頭(かしら)白くなるまで
頭が白くないカラス 秦に捕らえられた燕の大子丹が帰郷を願い出たとき、秦王が、カラスの頭が白くなり馬に角が生えたら許してやろう、 と言ったという故事から、永久にその時期が来ないことやありえないことのたとえです。


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 騒ぐカラスも団子一つ騒がぬカラスも団子一つ
騒ぐカラス 騒いでも騒がなくても、結果は同じことであるということで、どうもがいてみても一生は一生だということのたとえです。
どうもがいてみても一生は一生であるならば、あまり気の進まない事を毎日無理して行うよりも、好きなことを行いながら生活するほうがいいかな、ということ?

 燕の幕上に巣くうがごとし
燕 ツバメが幕の上に巣を作りいつ落ちるかわからない危ない状態である、という意味で非常に危険なことのたとえです。

 烏百度洗っても鷺にはならぬ
サギにはならぬカラス 色の黒いカラスはいくら洗っても白いサギにはなりません。
むだな骨折りや見当違いの努力はやめて、自分の持つ特性を生かす工夫をしたほうが良いということです。



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 勧学院の雀は蒙求を囀(さえず)る
蒙求を囀る雀 勧学院のスズメは、学生が「蒙求(もうぎゅう)」を読むのを聞き覚えてそれをさえずる、ということで、ふだん見慣れ聞き慣れていることは自然に覚てしまうものだということのたとえです。
門前の小僧習わぬ経を読むと同じです。
勧学院とは藤原氏一族のためにたてられた教育施設で、蒙求とは中国唐代の教科書のことです。

 闘雀(とうじゃく)人を恐れず
闘雀

スズメのようなものでも、けんかに夢中になっているときは、人が近づいても逃げようとしないことから、そのことに無我夢中になっている者は、予想外の力や強さを発揮することがあるということです。

 雀海中に入って蛤となる
ハマグリになるスズメ 物事が大きく変化することのたとえです。
古代中国の俗信で、晩秋にスズメが集まって騒いでいるのは、海の中へ入るとスズメがハマグリに変化すると考えられていたことから。


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 カラスの口からケラがあまる
なんでも食べるカラス? 食べ物を選ばずなんでも食べるカラスにも、ケラのように食べないものがあるということで。
口の卑しい者でも、食べ残すものや嫌いなものがあるということです。

 カラスの濡れ羽色
カラスが雨にぬれて黒光りした羽のようだということで、髪の毛が真っ黒でつやつやしている、しっとりと濡れたような黒色だと強調しています。
昔の人が髪の毛のきれいな女性を褒める時に表現した言葉です。

濡れ羽色カラス
 掃き溜めに鶴
掃溜の鶴 掃き溜めは、ごみを集めておく所やごみすて場のこと、また種々雑多なものがはいりこんでいる所のことです。
そこから、汚いところやつまらないところ、むさくるしい所に似つかわしくない、すぐれたものや美しいものなど、際立っているものが現れることをいいます。


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 カラスの腹を肥やす
カラス14カラス14 カラス14カラス14 屍を野山にさらしカラスのついばむままにまかせることで、のたれ死にするということです。

 今泣いたカラスがもう笑う
今泣いたカラス ついさっきまで泣いていたのに、何らかのきっかけで急に機嫌を直してすぐ笑う、ということで機嫌がよくなった子供をからかっていうこと。
また子供の機嫌が変わりやすいことをいいます。

 鶴の脛(はぎ)切るべからず
脛の長いツル 出典は「荘子」。ツルのすねは長くカモの足は短いが、いずれも自然界を生き抜くために長年かけて進化してきた結果であり、それぞれ持ち前の性質があるのだから、いたずらに人の手を加えて、長いからといって切ったり、短いからといって継ぎ足したりしてはならない、ということです。


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 誰か烏の雌雄を知らん
カラスの雌?雄? カラスのオスとメスの区別がつかないように、似たりよったりしていて区別がつきにくいものをいいます。また、そこから人の心や物事の善悪・優劣の判断が難しいこともいいます。

 雀の糠よろこび
米を探すスズメ スズメが糠(ぬか)を見つけ、そこには大好きな米もあると喜んだが、糠ばかりで米はなくがっかりした。 何かいいことを期待して大いに喜んでいたが、それは見当違いで無駄だったということです。

 奥烏の愛
カラスにさえ愛情を感じる 人を深く愛するとその家の屋根にとまっている、本来不吉で嫌な鳥であるカラスにさえ愛情を感じるということ。
人を心の底から愛すると、その人に関係のあるもの全てに愛が及ぶということです。

 鶯張り(うぐいすばり)
ウグイス 木造の床板の張り方の一つで、京都知恩院の渡り廊下が有名。
踏むと床板をとめたかすがいがきしんで、ウグイスの鳴き声のような音をたてるしかけになっています。


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 夕鶴
夕鶴 各地に伝わる民話の一つである『鶴の恩返し』を題材としている、
木下順二作の戯曲。
むかしむかし雪深い村で、与ひょうは傷ついた一羽の鶴を助けました。後日、ツルは恩返しに、一人の女性つうとなり、与ひょうの家を訪ね女房となりました。
つうは「織っている間は部屋を覗かないでほしい」と約束をして、自分の羽を織り込んだ千羽織を与ひょうに作って見せ、「鶴の千羽織」と呼ばれ、高値で売られるようになりました。
大金が手に入ると、そそのかされた与ひょうは、つうにもっと織るように強要し、とうとうツルとなって文字通り"我が身を削って布を織っているつうの姿を見てしまう。
翌朝、すっかりやせ細ったつうは、千羽織を与ひょうに渡すと、別れを告げ、空に飛び立ってしまいました。

 烏有(うゆう)に帰す
どうしてあるだろうか、いやないカラス 跡形もなくなること。特に火災ですべてを失うことで、 灰燼に帰すと同じ意味です。
「烏有」は漢文で「いずくんぞあらんや」と読み下し、「どうしてあるだろうか、いやない」という意味で、転じて「全く無い状態になること」を表します。


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 着た切り雀
着た切り雀 「舌切り雀」をもじったことばで、今着ている服以外に着替えも持っていないこと、またはそんな人のことをいいます。

 鶴嘴(つるはし)
鶴嘴のようなツル
固い地盤、砂礫(されき)、木の根等を掘り起こすのに使用する土工用具。
鋼製で細長くツルの嘴(くちばし)のように両先端をとがらせ、
カシ等の堅木の柄をつけたもの。

 燕返し
剣技のひとつで佐々木小次郎が得意にしていたとされています。
ある方向に振り出した刀のきっ先を、すばやく逆方向にひるがえして瞬時に相手を斬ることです。
ツバメ返し

 カラスの足跡
カラスの足跡カラスの足跡 カラスの足跡カラスの足跡 その形が足跡のように見えることから、目じりに現れる放射状の小じわのことをいいます。


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 鵠は浴せずして白し
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鵠(ハクチョウ)は毎日水浴びしなくてもいつも白いということから、本性の良い者はうわべをつくろわなくても自然にその性質のよさが現れるたとえで、 生まれつきの容姿や性質は、後から変えようとしてもできるものではないということです。


 門前雀羅(じゃくら)を張る
門前雀門前雀 門前雀門前雀 門前雀門前雀 門前雀門前雀 雀羅(じゃくら)はスズメなどを捕る網。沢山群れ遊んでいるスズメを捕るために、門前に網を張れるほど人が通らない門。閑散として訪れる人もなくさびれていることをいいます。

 鶴翼
鶴翼 ツルが左右の翼を拡げたように形を取る陣形で、敵兵に山形に向かい中にとりこめようとします。
兵力が敵部隊より多い時に有効な陣形で、
形に兵を配する魚鱗の陣と対称をなします。



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 雀の足跡(すずめのあしあと)
スズメスズメスズメ スズメスズメスズメ スズメスズメスズメ スズメスズメスズメ スズメスズメスズメスズメ

スズメが歩いたときの足跡のような、踊っている文字、
下手な文字のことをいいます。

 鶴首(かくしゅ)
首の長いツル 鶴のように首を長くして、まだかまだかと待ちわびることをいいます。

 権兵衛が種まきゃカラスがほじる
ほじるカラス 権兵衛さんが畑に豆をまいていると、すぐにカラスが掘り起こして食べているということしで、苦労してやったことを後から誰かがぶちこわして、せっかくの骨折りが無駄になるということです。


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 欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
ピョンピョン跳ねるスズメ 「欣喜」はとても喜ぶことで、「雀躍」はスズメのようにピョンピョン跳ね回ることをいいます。
そこから、非常に喜ぶこと、小躍りして喜ぶ、有頂天になる、などの意味になります。


 雀隠れ
雀隠れ スズメのからだが隠れるほどに草木の芽や葉が伸びることで、春を表します。春の季語です。

 烏(カラス)に反哺(はんぽ)の孝(こう)あり
カーッカーッカラス
「反」は返すということで「哺」は口中の食物をあらわします。
カラスの子が成長後、老いた親に食物を口移しに与えて
養うとされていることから、鳥や獣でさえそうなのだから
育ててもらった親の恩には報いるものだということです。


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 旅人の 宿りせむ野に 霜降らば わが子羽ぐくめ 天の鶴群(たずむら)
旅のわが子が野宿している野原に霜が降りたら、
わが子を羽でつつんでおくれ、空行くツルの群れよ

万葉集の作者不明の句、天平5年(733)遣唐使船が旅立つ時、
使節の一員であるわが子の無事を祈って母親が詠んだもので、
わが子の安全を託す母親の強い思いが痛いように伺われます。

「羽ぐくむ」は、親鳥がひな鳥を自分の羽根で、
くるみ・かばい・まもる姿で「育む」の語源です。


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 燕尾服(えんびふく)
えんびふく? 男性の夜間用正式礼服。
上着の前丈が短く、背の裾が長く先が二つに割れて燕の尾のようになっている。
色は主に黒。共布のズボン、白のベスト、白の蝶ネクタイ、黒のエナメル靴などと組み合わせて着る。

 鶯や 柳のうしろ 薮の前
鶯 ウグイスという鳥は薄暗い所を好み、低空でしかも落ち着きがない感じで飛びます。
いま柳の木の後にいたかと思えば、もう藪の前にいる。まるで実況中継のような松尾芭蕉の句。


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 すずめの角
角のないスズメ スズメは弱い鳥であるから、たとえそのスズメに角が生えても、恐るるに足らないということ。

 旅烏(たびがらす)
定まった住居もなく旅をしつつ暮らしている人。
ほかの土地から来た人を卑しめていう言葉。
定まった住居もないカラス

 浮かれガラス
月の光に浮かれ出てねぐらに落ち着かないカラス。
夜、家に落ち着かず歩き回る人や遊客をいいます。
浮かれガラス


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 風声鶴唳(ふうせいかくれい)
風声鶴唳
敗残兵は風の音や鶴の鳴き声にも、敵かと思って怯えたという故事から、
ささいなことにもびくびくとし、おびえることを表します。

 鳥篭に鶴をいれたよう
ジャンプツル 小鳥の鳥かごに、ツルを入れたらせまくて身動きできない事から、押さえつけられのびのびしない様子をいいます。

 雀斑(ソバカス)
雀斑(ソバカス)のあるスズメ 顔や首・手など露出の多い部分にできる褐色の小斑点で、女子に多く思春期に目立ちはじめ、日光に当たると増えるようです。読みの「そばかす」と漢字の「雀斑」は、それぞれ別のものに由来しています。
読みの ソバカス は、ソバの実を粉にした後の「蕎麦殻(そばがら)」に似た斑点ができることから、「蕎麦の滓(そばのかす)」で「そばかす」と呼ばれるようになったといいます。
漢字の 雀斑 は、そばかすの斑点が、スズメの羽にある斑点に色や形が似ているため、当てられたものだそうです。


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 雀の涙
ちっちゃなスズメ スズメは小さいから、流すなみだもほんの少しだということから、ほんの少ししかないことをいいます。

 亀の年を鶴が羨(うらや)む
亀の年を鶴が羨

千年の寿命を保つという鶴が、万年の亀を羨ましがるという意味です。
欲には際限が無いということです。

 正鵠(せいこく)を射る
弓の的のハクチョウ 昔中国で弓の練習をする時、鳥の名を書いた布を的にしたそうです。
特に客を呼んで射るときは「正」というすばしこい鳥の名、祭りのときは白鳥の古名である「鵠(くぐい)」を書いたといいます。
つまり正鵠の本来の意味は弓の的、また的の中心、ということで、
そこから、ねらいどころ、急所、要点を意味するようになりました。
現在では「正鵠を得る」という言い方も多く使われています。


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 烏合(うごう)の衆(しゅう)
カラスがいっぱいカラスがいっぱいカラスがいっぱい

 カラスの集団の意味。
 カラスは規律性に欠け、集まってもただ騒ぐだけ
 であることから人数は多いが、決まりもなく、
 ただ騒いでいるだけで、何の役にも立たない
 人たちの集まりのことをいいます。
 単に群衆のことをさす場合もあります。

 鵜(ウ)のまねをする烏(カラス)
目つきの悪いカラス

鵜は水にもぐって魚を捕まえる鳥。そんなことのできない烏が鵜の真似をしようとすれば、おぼれてしまうことから、人の真似をして、自分の能力以上のことをしようとして失敗してしまうことをいいます。

 燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや
小人物?スズメ

小人物には、しょせん大人物の志は理解出来ないというたとえです。
燕雀(えんじゃく)はツバメやスズメなどの小さな鳥から小人物、 鴻鵠(こうこく)は大きな鳥から大人物のことを表します。


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 鶯(ウグイス)鳴かせたこともある
鳴かされた?ウグイス

今でこそ年老いてしまったが、若い頃はこれでも、枝から枝へと移るウグイスを梅の枝に止めさせて鳴かせるように、
若い男たちにもてはやされた魅力たっぷりの頃もあったという、年長女性の懐古の言葉です。


 鶴の一声
鶴の一声 一声しか鳴かないツルの鳴き声は、他の鳥と比べてひときわ大きくて他を圧倒しています。
そこから、衆人の千言を一声で鎮めるような優れた者の声や、多くの人を否応なしに従わせる有力者や権威者の一言をいうようになりました。

 鶴九皐(ツルきゅうこう)に鳴き、声天に聞こゆ
鶴の一声
「九皐(きゅうこう)」は奥深い沢という意味
ツルがどんな奥深い沢で鳴いてもその声は天に届くということから
優れた人物はどんなところに隠れ住んでいても
必ず人の知るところとなる、ということです。


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 烏(カラス)の行水
カラスの行水

烏(カラス)が水浴びする時間はとても短いことから、入浴時間がすごく短いこと、すぐに風呂から出ることをいいます。
行水とはたらいに水を入れて体を洗うこと。

 若いツバメ
若いツバメ

女性から見て年下の恋人の事を「若いツバメ」といいますが、もとは平塚雷鳥(らいてふ)に端を発しています。
青鞜社を結成し、女性解放、婦人参政権要求などの運動を開始した平塚雷鳥ですが、年下の洋画家と恋に落ちてしまった為、彼女を慕って集まったメンバーは大騒ぎになりました。 年下の洋画家は平塚雷鳥の運動を尊重し身を引いたのですが、このとき雷鳥に宛てた手紙に
「静かな水鳥たちが仲良く遊んでいるところへ一羽のツバメが飛んできて平和を乱してしまった。若いツバメは池の平和のために飛び去っていく」
と書いてあった事から、この言葉が流行語になったそうです。しかし結局この二人は別れる事は出来ず、結婚をしたのです。


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 白鳥の歌
ハクチョウ

死に瀕したハクチョウは、最も美しく歌うと古来から伝えられています。
そこから、ある人の最後につくった詩歌、歌曲などをいうようになりました。


 闇夜に烏(カラス)、雪に鷺(サギ)
闇夜烏雪鷺

はっきり判別できないことのたとえ。
真っ黒な闇夜に真っ黒なカラス、真っ白な雪の中に真っ白なサギでは、形も色も分からないということから。


 crane:クレーン(ツル)
折鶴

crane(クレーン)は鶴、動詞になると「起重機で持ち上げる」になります。建設現場や荷揚げ港で利用される「クレーン」はその形が鶴の首に似ていることから名付けられたものです。
ちなみに蛇口のことを「カラン」といいますがこちらもオランダ語の kraan:クラーン(ツル)が語源です。


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 烏(カラス)と鳥(トリ)
カラス&トリ 漢字の「烏(カラス)」は「鳥(トリ)」と似ていますが、違いは横線が一本入っているかいないかだけです。
この一本線は目の部分にあたりますが、カラスは顔まで真っ黒で瞳がはっきり見えません。
それでこの部分に線を書かない、ということなのです。

 スワローズ
ヤクルトスワローズ

プロ野球チームのヤクルトスワローズは、かつては国鉄が所有する球団でした。
国鉄時代にチームの愛称を考案中、「燕(スワロー)」と「コンドル」の二つの案があったのですが、やはり鉄道は「混んどる」よりは「座ろう」の方が良いだろう、ということで「スワローズ」が採用された、との伝説があります。 

 雀(スズメ)百まで踊りを忘れず
踊るスズメ

幼い時に身につけた習慣や若いときの道楽の癖は、年をとっても直らないものだということ。


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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、


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