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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆

愛する動物たちに関るいろいろな、お話・ことわざ・俗語・言葉・事物・由来等、20のお話。 2つのお話を入れ替えました。 2024/07/07
[ 話を入れ替えた際、削除した過去のお話はこちらです ]

new 生ける犬は死せる虎に勝る
2024
07/07
役に立つイヌ 死んでいるトラよりも、生きているイヌの方が役に立つことから、どんなに優れた者であっても、死んでしまっては何の役にも立たなくなるということです。

new  水を離れた魚 みずをはなれたうお
2024
07/07
水を離れた魚
水から出たサカナのように、
頼りを失って自由がきかないことのたとえです。

  豚蹄穣田(とんていじょうでん)
こぶた こぶた こぶた 「豚蹄」はブタのひづめことで、「穣田」は田んぼの豊作を祈ることです。
ブタのひづめのような些細なものを供えて、豊作を祈るという意味から、少しの謝礼で多くの見返りを期待することをいいます。

 狸が人に化かされる
古だぬき タヌキは人を騙すといわれていますが、逆にタヌキが人に騙されてしまうということから、相手を甘く見て油断したために、騙そうとした相手に逆に騙されるということのたとえです。

 雉の隠れ
キジ キジが草むらなどに逃げ隠れるとき、頭だけ隠して尾が外にはみ出して見えていること。
そこから全体を隠したつもりでも、一部分が見えていることをあざけることばです。
「雉の草隠れ」ともいいます。

  家に帰りたがる馬は高く売れる
帰りたがる馬 一瞬、やる気のなさそうウマなのに、なんで高く売れるのか?と思いそうですが、これは、家から遠い市場などに連れてこられているにも関わらず、そこから自力で帰ることができるほど、記憶力のよいウマは頭がよい、ということで、値段を高くつけることができるということです。

  改竄(かいざん)
つまらないネズミ 文書の文字、語句などを改めなおすことや書きかえることですが、現在では不当に利益を得るために、自分の都合のいいように書き換えることをいいます。
ネズミの動作に対するイメージに由来し、「ネズミがこそこそ巣穴に入るように、文書にこっそり文字を入れたり消したりして書き換える」という発想から生まれたと考えられています。
は、穴と鼠に分解することができます。
そこでネズミが巣穴に入ることを表すのが、その本来の意味だとされています。
竄が「かくれる」「のがれる」「食い荒らす」といった意味はここから来ています。

  魚を焼くと猫が来る
イタリアのことわざ。
いい話があると、それに便乗し横取りしようとする人があるから気をつけろという意味です。
魚好き猫

  居候は犬にも可愛がられよ
居候犬 居候は非常に立場が弱いので、その家の飼いイヌにも好かれておいた方がよいということです。 イヌは家族の一員として扱われることが多く、居候がイヌにも可愛がられるということは、その家庭やコミュニティーにおいて受け入れられているということです。

 蛤女房
蛤女房蛤女房蛤女房 蛤女房蛤女房蛤女房 昔々、ある海辺で漁夫の男が漁をしていると、とても大きなハマグリが獲れました。しかしこの大きさまで育つのは大変だったろうと思い、海へ逃がしてやりました。
しばらく後男のもとに美しい娘が現れ、嫁にしてほしいと言いました。男の妻となった娘はとても美味しいダシのきいた料理を作り、特に味噌汁が絶品でした。 しかし妻は、なぜか料理を作っているところを決して見ないよう、男に堅く約束させたのです。
しかし男は、どうすればこんなうまいダシがとれるのかと好奇心に負け、ついに妻が料理をしているところを覗いてしまいました。何と、妻は鍋の上に跨がって排尿していました。
男は怒って妻を追い出した。妻は海辺で泣いていたが、やがて元の姿を現しました。それはかつて男が命を助けた大ハマグリでした。そしてハマグリは海へと帰っていきました。


  鹿苹之歓(ろくへいのよろこび)
鹿苹之歓
平和の中で、お客さんを集めて宴会を行っていることのたとえです。
苹(へい)とはよもぎの意味で、シカが平和な野原に集まって
みんなでよもぎの葉を食べる姿からきています。

 驚喜するウサギ
ウサギ24ウサギ24ウサギ24 タイのことわざです。 
喜びに目がくらんで周りが目に入らなくなった人を揶揄する言葉です。

 清水に魚棲まず
清水のサカナ 水が清らかすぎると、サカナも隠れる所がないので棲みつかないということから。
あまりにも心が清らかで欲のない人は、かえって人に親しまれないということです。


 鳥は木を択べども木は鳥を択ばず
木を選ぶトリ トリはどのような木にとまろうかと選ぶことができますが、木の方ではどのトリをとまらそうとすることはできません。 同様にヒトには居住の地を選ぶ自由はあるが、地に住むヒトを好き嫌いする自由はないということです。
また、臣には君を選ぶ自由はあるが、君には臣を選ぶ自由がないということでもあります。

 寒立馬(かんだちめ)
寒立馬 寒立馬 寒立馬 青森県下北半島尻屋崎周辺に一年中放牧されているウマのことで、寒風吹きすさぶ雪原でじっと立っている様子が、カモシカの「寒立ち」に似ていることからこういわれます。

厳しい冬にも耐えられるたくましい体格の馬であり、
南部馬の系統で足が短く胴が長くてずんぐりしており、
おとなしくて寒さに強く、農耕馬として飼われていました。

  海千山千
海千山千 海に千年、山に千年住んだ蛇はリュウになるという言い伝えから、経験を積んで世間の裏表を知り、したたかになることや、そのような人をいいます。

  鯨鯢(げいげい)の顎(あぎと)にかく
鯨鯢 クジラに食われそうになること。海で危険な目に遭って命を落としそうになることのたとえです。
「鯨鯢」とは「クジラ」のことで、それぞれの漢字が、雄のクジラと雌のクジラを示すものなのです。また「顎」とは「あご」のことです。

  旅の犬が尾をすぼめる
尾振犬 自分の家や縄張りの外に出ると尻尾をすぼめてイヌが大人しくなるということです。
家の中では威張っていたり態度が大きい人が、外に出るととたんに大人しくなることのたとえに使われます。

  結構毛だらけ猫灰だらけ
猫灰 地口といわれる江戸時代の洒落言葉で「大いに結構だ」を意味する言葉遊びのことです。「け」の音と「だらけ」で語呂を合わせています。
ネコと灰は、冬の間中火鉢の近くにいることが多いため関連づけられています。

 牛は角を見て買い、人は言を聞いて用う
牛は角 ウシは角によってその良否がわかるように、人の良否はその語り口や内容によって分かるものだということです。

  鯉口を切る
刀を鞘からわずかに抜き緩めた状態のことで、すぐ抜刀できるようにしておくことを意味する表現です。
いざという時に備えて構えをとる、臨戦体制に入る、といった意味で用いられることもあります。
鞘の口がコイの口のような楕円形をしていることに由来します。






動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、



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