愛する動物たちに関るいろいろな、お話・ことわざ・俗語・言葉・事物・由来等、20のお話。 2つのお話を入れ替えました。
2024/09/29 [ 話を入れ替えた際、削除した過去のお話はこちらです ] |
心の無い人に者を食わせても犬に劣る | |||
2024 09/29 |
感謝する気持ちがない人に何かを与えても、イヌのように懐いてくるわけでもない。無駄であるということです。
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聖牛 | |||
2024 09/29 |
川の流れから堤防や河岸を守るための施設の一種で、雑木を結んで棟木のようにし、その間に柵を作り蛇籠を何本も並べたもの。
杭を組んだ形が2本の角を持っているように見えることから「牛」の名前が付けられたといわれています。
武田信玄の創案になるものといわれ山梨県内に施工されたが、信玄の勢力圏拡大に伴って周辺地域に広まり、享保年間以後は各地に流布することになりました。 | ||
心猿 | |||
欲望を抑えることは難しいということです。 | |||
馬は宵に飼え、人は昼に飼え | |||
「飼え」というのは「食事を与えろ」という意味です。ウマをよく働かせるためには、前日の夜中によく食事をさせておくことだということです。これが人の場合だと、昼食においしいものを食べさせると夜までよく働くことができます。このように、人を動かすには報酬の与え方が重要である、というたとえです。
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猫の寒恋 | |||
本来寒がりのネコでさえ、真夏の暑い盛りには寒い季節を恋しがるということ。 寒がりの人でも、暑い夏には冬が恋しくなるということです。 | |||
金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる | |||
金の力はどんな権力よりも強く絶大で、世の中のたいがいの事が金で解決できるということのたとえです。
金の力さえあれば何事もどうにでもなるということ。 | |||
生ける犬は死せる虎に勝る | |||
死んでいるトラよりも、生きているイヌの方が役に立つことから、どんなに優れた者であっても、死んでしまっては何の役にも立たなくなるということです。
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水を離れた魚 みずをはなれたうお | |||
水から出たサカナのように、 頼りを失って自由がきかないことのたとえです。 | |||
豚蹄穣田(とんていじょうでん) | |||
「豚蹄」はブタのひづめことで、「穣田」は田んぼの豊作を祈ることです。 ブタのひづめのような些細なものを供えて、豊作を祈るという意味から、少しの謝礼で多くの見返りを期待することをいいます。 | |||
狸が人に化かされる | |||
タヌキは人を騙すといわれていますが、逆にタヌキが人に騙されてしまうということから、相手を甘く見て油断したために、騙そうとした相手に逆に騙されるということのたとえです。
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雉の隠れ | |||
キジが草むらなどに逃げ隠れるとき、頭だけ隠して尾が外にはみ出して見えていること。 そこから全体を隠したつもりでも、一部分が見えていることをあざけることばです。 「雉の草隠れ」ともいいます。 | |||
家に帰りたがる馬は高く売れる | |||
一瞬、やる気のなさそうウマなのに、なんで高く売れるのか?と思いそうですが、これは、家から遠い市場などに連れてこられているにも関わらず、そこから自力で帰ることができるほど、記憶力のよいウマは頭がよい、ということで、値段を高くつけることができるということです。
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改竄(かいざん) | |||
文書の文字、語句などを改めなおすことや書きかえることですが、現在では不当に利益を得るために、自分の都合のいいように書き換えることをいいます。
ネズミの動作に対するイメージに由来し、「ネズミがこそこそ巣穴に入るように、文書にこっそり文字を入れたり消したりして書き換える」という発想から生まれたと考えられています。 そこでネズミが巣穴に入ることを表すのが、その本来の意味だとされています。 竄が「かくれる」「のがれる」「食い荒らす」といった意味はここから来ています。 | |||
魚を焼くと猫が来る | |||
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居候は犬にも可愛がられよ | |||
居候は非常に立場が弱いので、その家の飼いイヌにも好かれておいた方がよいということです。
イヌは家族の一員として扱われることが多く、居候がイヌにも可愛がられるということは、その家庭やコミュニティーにおいて受け入れられているということです。
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蛤女房 | |||
昔々、ある海辺で漁夫の男が漁をしていると、とても大きなハマグリが獲れました。しかしこの大きさまで育つのは大変だったろうと思い、海へ逃がしてやりました。
しばらく後男のもとに美しい娘が現れ、嫁にしてほしいと言いました。男の妻となった娘はとても美味しいダシのきいた料理を作り、特に味噌汁が絶品でした。 しかし妻は、なぜか料理を作っているところを決して見ないよう、男に堅く約束させたのです。 しかし男は、どうすればこんなうまいダシがとれるのかと好奇心に負け、ついに妻が料理をしているところを覗いてしまいました。何と、妻は鍋の上に跨がって排尿していました。 男は怒って妻を追い出した。妻は海辺で泣いていたが、やがて元の姿を現しました。それはかつて男が命を助けた大ハマグリでした。そしてハマグリは海へと帰っていきました。 | |||
鹿苹之歓(ろくへいのよろこび) | |||
苹(へい)とはよもぎの意味で、シカが平和な野原に集まって みんなでよもぎの葉を食べる姿からきています。 | |||
驚喜するウサギ | |||
タイのことわざです。 喜びに目がくらんで周りが目に入らなくなった人を揶揄する言葉です。 | |||
清水に魚棲まず | |||
水が清らかすぎると、サカナも隠れる所がないので棲みつかないということから。 あまりにも心が清らかで欲のない人は、かえって人に親しまれないということです。 | |||
鳥は木を択べども木は鳥を択ばず | |||
トリはどのような木にとまろうかと選ぶことができますが、木の方ではどのトリをとまらそうとすることはできません。 同様にヒトには居住の地を選ぶ自由はあるが、地に住むヒトを好き嫌いする自由はないということです。
また、臣には君を選ぶ自由はあるが、君には臣を選ぶ自由がないということでもあります。 |
動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、 |