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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆

愛する動物たちに関るいろいろな、お話・ことわざ・俗語・言葉・事物・由来等、20のお話。 2つのお話を入れ替えました。 2023/09/03
[ 話を入れ替えた際、削除した過去のお話はこちらです ]

new  犬一代に狸一匹
2023
09/03
犬一代に狸一匹 猟犬のようにずっと獲物を探し回っているイヌだとしても、タヌキのような大物を捕まえることができるのは、一生にたった一匹であるという意味から生まれた言葉です。
人がチャンスに巡り会えることはめったにない、ということです。

new 鳥肌
2023
09/03
鳥肌 皮膚が、トリの毛をむしり取ったあとの肌のようにぶつぶつになることやそのような肌のことです。
急激な寒さや恐怖などが原因で、立毛筋という筋肉が反射的に収縮しておこります。また、不快感を示すなどのような意味でも使われます。

 分福(ぶんぶく)茶釜
分福茶釜
群馬県の館林市に実在する茂林寺に伝わる民話です。
昔々、ある一人の貧しい男性がワナにかかったタヌキを助けてあげました。その夜、タヌキは男性のもとへやってきて、お礼に自分が茶釜に化けるからそれを売ればいいと言いました。あくる日、男性はタヌキが化けた茶釜をお寺の和尚さんに売りました。和尚さんは茶釜を持ち帰り、さっそく水を入れて火にかけました。すると「あ、あちち。あつーい!」タヌキはあまりの熱さに耐え切れず、半分もとの姿に戻ったまま男性のところに逃げ帰りました。そしてタヌキはこんな提案をしたのです。「茶釜が曲芸を披露するお店を開こう。」そうして、タヌキは毎晩お客さんの前で綱渡りをやってみせました。茶釜が綱渡りをする、といううわさはたちまち人々の間に広まり、お店は大盛況!楽しんでいるお客さんを見て、タヌキは大喜びです。もちろん、貧乏だった男性も大金持ちになりました。しかし茶釜に化けたタヌキが、もとの姿に戻ることは二度とありませんでした。そして福を分け与えるという意味で分福茶釜と名付けられました。

  塗り箸で海鼠を挟む
ナマコ 塗り箸でヌルヌルしたナマコはなかなか掴めません。
そこから無意味な骨折りや無駄な努力をいいます。

 女の尻と猫の鼻は土用三日暖かい
猫の鼻 「土用」とは、立春・立夏・立秋・立冬の前のそれぞれ 18日間の称ですが、ここでは夏の土用のことで、 7月20日前後から8月8日頃までの、1年中で一番暑い時期のことです。
ネコの鼻先は湿っているため、また、女性のお尻も皮下脂肪のせいで ほぼ1年中冷たいといわれていますが、ネコの鼻はその一番暑い時期に3日間だけさすがに熱くなるということです。

 兎の昼寝
兎の昼寝 油断をして思わぬ失敗をすること。また昼寝ばかりする人のことを表す意味もあります。
日本には室町時代に伝わったとされる、イソップ寓話のウサギと亀で、ウサギが昼寝をして競争に負けた話に由来します。

 戦狼外交
戦狼 21世紀に入り中国の外交官が採用したとされる、より過激で攻撃的な外交スタイルのことで、主に西側諸国との間において、貿易摩擦や人権問題などの領域で用いられています。
強硬な姿勢や攻撃的な言動を使い自国の利益を強く主張し、外交交渉や対話による解決を拒否する傾向があります。
中国のアクション映画「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」に由来する造語です。


  手馬、手綱いらず
手馬とは飼いならしたウマのことです。
飼いならされたウマは、手綱無しでも主についてきてきちんということを聞きます。
何もなくても主の意向をくんで行動する家来という意味で、お互いを知り尽くした主従関係のたとえとして使われます。
手馬

 磯のカサゴは口ばっかり
大口カサゴ 磯に住むカサゴは、大きな口の割には食べられる身の部分が少ないことから、大口を叩いて実行力のない人をいうたとえになりました。

  盗人が犬に食われた
盗人かむイヌ 盗人がイヌにかまれても文句は言えないという意味です。
自分が悪ければ他人にどのように批判や反撃されようと、それを受け入れて泣き寝入りをするしかない、ということです。

 馴染みては猪の子も可愛
可愛い猪 どのようなものでも近くにいて慣れ親しむと情が移ってかわいく思えるということです。

 猟は鳥が教える
猟を教えるトリ 狩猟が上達するこつは、トリを追っているうちに自然に身につくものであるということで、いわば獲物のトリが教えてくれるようなものだということです。
物事はなんでも、実際に行っているうちに覚えて、身に付いていくものなのです。

  猿が仏を笑う
笑うサル 浅知恵しかない小利口なものが、深い知恵のある人の真の偉さをわからないで嘲笑することのたとえです。
自分の小さな知恵では、知恵のある人の一部だけしか分かっていないことを、悟ることができない浅はかさを意味しています。

  鹿島立ち
鹿島立 旅に出ることをいいます。はじめのころ防人は、遠江(現在の静岡県)以東の東国からおもに集められ、九州に赴きました。 防人に選ばれた人たちは鹿島神宮で旅の安全と無事に故郷へ帰れることを祈って出発しました。 その後も武士などが旅立ちの前に鹿島神宮へ行き、勝利の祈願を行ったことに由来します。 現在も旅の安全を祈って良い旅であるよう願いをこめて旅に出発することをいいます。

 イワシ七度洗えばタイの味
イワシイワシ イワシイワシ イワシイワシ イワシは脂肪が多く生臭い大衆魚ですが、よく洗って生臭みを落とせば、タイのような美味しい魚だという意味です。 ごく平凡な人間でも、よく磨けば能力を発揮できるようになるというたとえです。

 先鞭をつける
先鞭ウマ
ほかの人より先にウマに鞭をあてて進撃し、手柄を立てること。
そこから、人に先んじて着手する、他に先駆けることをいいます。

  負け犬の遠吠え
負け犬 弱いイヌは相手のイヌがいないところで遠吠えをする、ということに由来にしたことわざで、 相手よりも自分の立場が弱いと感じている人が面と向かっては何も言わないのに、裏では悪口や文句をいうということです。

 食牛の気
食牛 トラやヒョウは、子どもの時から自分より大きなウシを食おうとするほどの激しい気性を持っているということです。
そこから幼い頃から大きな目標を抱いていることのたとえになりました。「牛を食らうの気」ともいいます。

 兎を置く
置いとかれたウサギ 相手が待ち合わせの約束を守らず、すっぽかされた時や、待ちぼうけを食らわせられた時にフランス人が使う言葉だそうです。
「昨日は、カトリーヌにウサギを置かれたよ」のように使うそうです。
この表現は、16世紀頃から使われていたそうですが、今とは意味はずいぶん違っていました。 当時「兎を置く」は、娼婦のサービスを受けた後、お金を払わずに立ち去る事を表していたようです。

  白猫であれ黒猫であれ、ねずみを捕るのが良い猫である
白猫黒猫 どんな方法であっても、望みの結果を出せればそれで良いという意味です。
もともとは四川省の古いことわざですが、中国の政治家、ケ小平が言ったことで有名になりました。






動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、



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