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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆ の過去のお話(猫1)


話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。






 猫に紙袋(かんぶくろ)
箱ネコ

ネコは紙袋が大好きです。
でも自分から入って行く時は前進するのに、
無理矢理被せると後退りすることから、
後ずさりすること。手も足も出ないという意味です。

 猫の子一匹いない
いる猫?いない猫?

昔は人の住んでいた所には必ずネズミがいたので、それを獲るネコは人に大事に飼われていたものでした。そのネコがいないのだから、人がいないということになります。
また、人っ気のない状態をあらわします。

 猫足
猫の足

1、ネコのように音をたてないで歩くこと。
    また、そのような歩き方。

2、机・膳などの脚の下部が内側に向いて
    丸くふくらみネコの足の形に似ているもの。



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 借りてきた猫
小さ〜いネコ

いつもとは違っておとなしく、小さくなっているようすのたとえです。

 猫は長者の生まれ変わり
うたたねネコちゃん

一日の3分の2を寝て過ごすといわれるネコ。しかも夜行性だから昼間はいつものんびりと寝ているように思えます。そこから、きっと前世はなに不自由なくのんびり暮らしていた、長者様だったんではないか、と昔の人は考えたのでしょう。

 山猫スト
二人のネコ

一部の労働組合員が組合指導部の承認を得ず、独自に行う分散的ストライキのことで、山猫争議ともいいます。


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 招き猫
招き猫

片手を上げたポーズのネコの置物「まねき猫」は、商店の目立つ場所や、家庭の床の間などに飾られいます。
右手をあげている物はお金を招き、左手をあげている物は人を招くと言われていて、どちらにしても商売繁盛の縁起物として日本では古くから愛されています。

「まねき猫」が縁起物になった元のはなしは江戸時代のこと。
大老として徳川家を支えた井伊直弼(いいなおすけ)の先祖井伊直孝(いいなおたか)がある日、鷹狩りに現在の世田谷へ出かけた時、突然のドシャ降りに見舞われてしまいました。
手招きをするネコ そこで仕方が無く、荒れ果てた寺があったのでその門のところで、一行は雨が上がるのを待っていたら、寺の奥から一匹のネコが現れて、手招きをするではありませんか。「いったい何だ?」と井伊直孝たちがそのネコのまねく方向へ歩を進めた瞬間、さっきまで雨宿りをしていた門に激しい落雷があったのです。
そのネコが招いてくれなければ、当然の如くその雷に一行はやられていたハズ・・・・とネコに感謝をしたのです。そして、その話は広まりネコが守り神として奉られるようになりました。

ちなみに、その一行が雨宿りをしていた世田谷にあった荒れた寺とは、現在は立派になった豪徳寺で、その事に感謝をした井伊直孝はそこを菩提寺として再建したのです。その参道の脇には、元祖「まねき猫」を奉ったお墓もあります。



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 たくらだ猫の隣歩き
たくらだネコ

「たくらだ」は鹿狩りのとき、用もないのに飛び出してきて殺されたりする動物のことで、その動物のように出しゃばりのネコが、自分の家のネズミは獲らないくせに、近所のネズミを獲って歩いたりすること。
そこから、自分の家のことは何もしないくせに、せっせと他人の家の手伝いなどをすることをいいます。

 Has the cat got your tongue?
くら〜いネコ

(猫に舌をとられたの?)
どうして黙り込んでいるんだい?
恐怖や・臆病のために黙っている相手に言う言葉。主に子どもに対して使うようです。


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 猫の眼
クルクル変わる猫の眼

ネコの瞳が周囲の明るさによって敏感に変わることから、変化や移り変わりの激しいことのたとえとして使われます。くるくる変わること。変わりやすいこと。
そのときの事情により、めまぐるしく変ることをいいます。

 猫が手水(ちょうず)を使うよう
顔洗いネコ

ほんの申し訳程度に顔を洗うことのたとえ。

本来ネコちゃんたちは、それはそれは丁寧に顔を洗っておりますが…。


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 猫が茶を吹く
ノホホ〜ンネコちゃん

猫が熱いお茶を吹いているような、滑稽な表情のこと。
猫はさすがに茶は吹かないけれど、想像するだけでなんかとっても愉快・・・・可愛い〜・・ですね。


 猫の魚辞退(ネコのうおじたい)
おじぎ猫

魚を見れば飛び付く猫が、その魚を辞退するという意味から、内心は欲しくて欲しくてたまらないのに、上辺だけ一応は辞退して見せること。
また、一時だけで長続きしないことをいいます。

 猫跨ぎ(ネコまたぎ)
魚の大好きな猫でさえ見向きもしないで、またいで行ってしまうほどまずい魚という意味です。
また、魚を食べるのが上手な人が身をきれいに取って食べ、骨だけ残った様子を形容するときにも使います。

二足歩行猫 魚の骨

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 猫パンチ

前足を差し招くように素早く前方に繰り出し、パッド(足裏)の部分で相手を強打する猫族5000年(?)の超絶技。

 猫ふんじゃった
子猫顔

誰でも知っている猫の歌です。 
昭和29年に丘灯至夫が作詞したものですが、もともとの詞は「猫死んじゃった」だったそうです。

 山猫軒(やまねこけん)

宮沢賢治の「注文の多い料理店」に登場するレストランの屋号。
おなかを空かせた2人の紳士がこのレストランに入ると次々と客に対する注文が書いてある。実はこのレストラン、来た人に食べさせるのではなくて、来た人を料理して食べるレストランだったという怖〜〜いお話。
猫はいっさい姿をあらわさず、最後に泣き声だけが一度登場します。


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 Who is to bell the cat? (誰が猫に鈴をつけるというのか)

「猫の首に鈴」とも言い、成功や実現の見込みのない案、机上の空論という意味です。
ネズミが猫から身を守るために、猫の首に鈴をつけて鈴の音がしたら逃げればよいという方法を思いついたが、誰がその鈴をつけに行くかという段になると、そのような危険なことを引き受けるネズミはいなかったという「イソップ物語」の話。

 ネコだまし

相撲の技の一つ。
立会いなどで相手の顔の前で両手をパチンと叩き、相手がびっくりして目をつぶったりしている隙に後ろに回ったり、もぐりこんで足を取ったりする奇襲技。

 A cat has nine lives. (猫は九つの命を持つ)

この諺は、古代エジプト人が猫は魔性をもっていて何回落ちても死なないので、神として崇拝したことから生まれたといわれます。
母なる神、父なる神、息子たる神の三位一体に猫を結びつけ、そして3の3倍の9という最高栄誉の数を与えたそうです。


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 「十二支と猫」の話
neko

「あるとき、お釈迦様が動物たちに向かって “今度の元旦の朝、年始に来た順に1〜12番までを毎年その年の動物の王とする” と宣言されました。
いつも他の動物から馬鹿にされていたネズミは、チャンスとばかり、日にちを確認しに来た猫には、1月2日とウソを教えたり、大晦日の夜中から寝ないで駆けつけた牛の背中に隠れたりして、ついに1番の座を得ることが出来ました。 翌日だまされたことを知った猫はそれからネズミを追いまわすようになりました。」
十二支に猫が入っていないのには、こんなわけがあるのです・・・。

 猫なで声

人の機嫌をとるための、媚を含んだ声のこと。
人が猫を可愛がるときの甘やかした声からこう言うようになったとも、猫が人に甘えるときに出す声からきたとも言われています。

 ねこ(猫車)

箱の前部に車輪が一つついており、後部の柄を持って押していく運搬車。土砂やコンクリートを運ぶ一輪車。
学生時代、土木作業のアルバイトをしていた時、親方からいきなり「ネコ持ってこい!」と言われた時は、どうして良いのか解らず悩みました。


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 猫の集会
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町のちょっとした空き地などで、数匹から十数匹の猫が、交尾期でもないのに集まって、1〜2メートルの間隔を取って散会し、グルーミングをしあったり、なんとなく静かに座っていたり、そろそろと動いてみたりしていることがあります。
これが「猫の集会」といわれるもので、行動圏の重なる猫同士が何らかのコミュニケーションをはかっているものと思われます。

 猫の舌

日本語では「猫舌」は熱い物を食べたり飲んだりできない人のことですが、
フランス語では「ラング・ド・シャ」と言い、細長くて平べったいソフトビスケットのことになり、
ドイツ語では「カッツェンツンゲ」と言い、ネコの舌の形をしたチョコレートになります。

 猫の天気予報

猫の行動により天候の変化を予測する俗言は数多くみられます。たとえば「顔を洗ったら雨が降る」というのは、空気中に含まれる水分が増えると猫の毛が伸びて、それが筋肉に刺激を与え、ムズムズして猫が顔を洗いだす、という科学的根拠があるとも言えます。
他には「落ちつかずに駆け回ると天気が変わる」「顔を隠して寝ると雨、上向きに寝ると晴れ」尻をなめると雨」「青草を食べると雨」などなどいわれますが、真偽のほどは定かではありませんので、傘を持っていくかどうかの判断には用いないほうがよろしいかと思います。
ちなみに我が家に長くいた猫(雄・室内外飼い)の場合、耳のずっと後ろ(後頭部のあたり)を洗った時は、当日あるいは翌日に雨の降る確率が90%以上でした。


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 Cat's cradle

綾取り。

 猫が槍をたてる

猫が肛門のあたりをなめる時の格好。前かがみで後足をピンとたて、堂々と恥ずかしいところを手入れするあの姿のこと。

 猫ババ

猫が自分のババ(糞)に土をかけて隠すことから、悪い事をして、後をごまかすこと。また、拾った物などを隠して自分のものにしてしまうことをいう。

 猫キック

相手を両前足で抱えながら倒れ込み、左右の後足で立て続けに蹴りつける必殺技。本気の時は爪が出ている事があるので要注意です。


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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、


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