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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆ の過去のお話(家畜:馬1)


話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。









 鞍上(あんじょう)人なく鞍下(あんか)馬なし
鞍上人無鞍下馬無 馬術では、名人になると鞍(くら)の上には人が、鞍の下には馬がいないかのように見えるほど、人馬一体の境地になることができます。
そのように、相手を意識しなでいられるほど呼吸が合っているのだということです。



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 駆 驅(ク、かける
駆

「馬を速く走らせる」「追う」「追い払う」「迫る」「強いる」「軍隊の列」の意の漢字。

馬と区(區)の合字。区(區)は毆(おう)に通じて、うつの意味。
馬にむちうって、かるの意味を表します。

 馳(チ、はせる
馳

「車馬を速く走らせる」「速く走る」「向ける、行かせる、遠くへ及ぼす」「ほどこす(施)」の意の漢字。

馬と也の合字。音符の也(や)はうねらすの意味。
馬が背をうねらせて速く走るの意味を表します。


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 生き馬の目を抜く
ウロウロオウマ

生きているウマの目をさっと抜き取ってしまうくらい、
すばしっこくて抜け目がなく、
油断もすきもないということです。

 埒(らち)が明かない
ラチを開けて!ラチを開けて! ラチを開けて!ラチを開けて!ラチを開けて!
事態が進展しない、問題が解決しない、という意味です。
「埒(らち)」は囲いや仕切りのことで、主に馬場の周囲に設けた柵のこと。
本来は「物事の決まりがつく」「かたがつく」などの意味で、「埒が明く(らちがあく)」と使われていたが、現代では否定表現の「埒が明かない」と使われることが多くなっています。
「埒」が進展の意味で使われるようになった由来は諸説あり、加茂の競べ馬(くらべうま)で、柵が外されるのを待ちわびた一般客が言った言葉からとする説と、春日大社の祭礼で、金春太夫(こんばるだゆう)が祝詞を読み終わるまで神輿の柵が開かず、一般人が中に入れなかったことからとする説があります。


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 引き出物
引き出物のウマ

宴会などで、膳部に添えて客に贈る土産物や、広く招待客に贈る品物をいいます。
平安や鎌倉時代に、貴族や武家の間でウマを贈る習慣がありましたが、そのさい、ウマを庭に引き出し選んでもらったそうです。
これが“引き出物”の語源です。やがて、ウマは「馬代(うましろ)」と言う金品(金子・刀剣・鞍・鎧兜・小袖)に変わったそうですが、
今日の結婚式などの“引き出物”はその言葉の名残です。

 馬には乗ってみよ 人には添うてみよ




ウマには乗ってみよ

ウマは乗ってみないと、どんな癖を持っているウマなのかが解りません。
人も同じで、付き合ってみて、一緒に暮らしたり仕事をしてみないと、
相手がどんな人なのか解らない、ということです。


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 「トロイの木馬」
トロイの木馬

ギリシア軍はトロイ軍との10年にわたる戦いの末、兵士を潜ませた巨大な木馬を置き去りにし、敗北して退却したと見せかけました。
勝利したと確信したトロイ軍は、女神アテナへの捧げものであると聞いた木馬を戦利品としてトロイの城壁内に運び込んでしまいました。
こうしてまんまとギリシア兵は労せず敵地の城壁内に忍び込み、内側から味方の大群を招き入れることであっという間に勝利を収めた、というギリシア神話にある話です。
現代では、無害な正常プログラムであると偽ってコンピューターに侵入し、ファイルを破壊するなどの被害を与えるタイプの「トロイの木馬」と呼ばれるコンピューターウイルスがあります。 ご用心! ご用心!


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 馴(シュン、なれる
馴

「なれる」「馬あるいは動物がひとになれる」「すなおに従う」「正しい」「適応する」の意の漢字。

馬と川の合字。川が一定の道すじに従って流れるように、馬が人になれるの意味を表します。

 はなむけ
はなむけのウマ

出発に際し、旅立つ人の無事を祈って饗宴(きようえん)を催すことや、贈る品物・詩歌などの類、餞別(せんべつ)のことをいいます。
漢字で"餞"と書きますが、元々は"馬の鼻向け"の略です。

昔、旅立つ人に餞別として品物や金品や詩歌を贈った後、馬の鼻を進行方向に向けて見送るという習慣があり、そのことに由来して出来た言葉だそうです。


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 下馬評(げばひょう)
さむらいウマ

関係のない立場の人たちが無責任に話す評判や、事情も知らないのにあれこれと言われているうわさ話のことをいいます。

語源は江戸時代の武士からです。
江戸城に大名や旗本が登城すると、下馬先というところで馬を降りそこから徒歩で登城しました。
お供した家臣たちはそこで主君の帰りを待ったのですが、その間家臣同士が一種の井戸端会議で、色々な噂話しなどをして時間をつぶしてました。
そのことを「下馬先での評定」といい、つまって「下馬評」になりました。


 馬酔木(アセビ)
馬酔木

うす紅色または白い壷形の花をいっぱい咲かせます。
枝葉に「アセボチン」という有毒成分を含んでおり、馬が食べると中毒になり酔って足がなえるようになることから「足癈(アシジヒ)」と呼ばれ、しだいに変化して「アシビ」そして「アセビ」となりました。
漢字の「馬酔木」もその由来によります。
また、葉を煎じたものは殺虫剤としても使われています。


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 動物小話「競馬好きの父親と娘の会話」
競馬は一着二着・・

競馬好きの父親 : 「犬はどうかぞえるの?」
小学一年生の娘 : 「一匹、二匹かな〜。」
競馬好きの父親 : 「そうだね。じゃあ馬の数え方は?」
小学一年生の娘 : 「一着、二着でしょう。」
競馬好きの父親 : 「・・・・・・・。」

 絵馬
ウマエマ

絵に描いた馬で、人々の願いを叶える為や報謝の為に神社に奉納されてきました。
古来、神霊を和らげるために生きた馬を神社に奉納していましたが、その風習が高まるにつれ、馬の供給が難しくなりました。
そこで代わりに馬形(木馬)を献上するようになり、更にこれが簡略化されて絵を描いた馬、絵馬につながったと考えられます。

 膝栗毛(ひざくりげ)
ウマさん歩く

「徒歩で旅をする」という意味で、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」が有名です。
栗毛(馬の毛色の種類)の馬に乗っていく代わりに、自分の膝を栗毛の馬に見立てて、歩いて旅をしようということです。


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 竜馬の躓き(りょうめのつまずき)
ウマさんはしる 竜馬(りょうめ)は竜の鱗を有する馬で、たてがみや尻尾の毛が長く、一駆千里を走るといわれている、足の速い駿馬(しゅんめ)のこと。
そんな駿馬でもなにかのはずみでつまずくことがあります。
そこから、どんな優れた人でも、時には間違いをおかすことがあるということです。

 You can take the horse to the water, but you cannot make it drink.
お馬さん

馬を水飲み場へ連れていくことはできるが無理やり水を飲ませることはできないということから、行動は強制できても、心の中の意欲は強制できない。という意味です。

 馬が合う
人馬一体


馬とその乗り手の呼吸がピッタリ合うように、お互いの気性がよく合うことを言います。


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 尻馬に乗る
尻馬猫


他人が乗っている馬の後ろに同乗することから、
軽々しく他人の言動に同調して物事を行うことを言います。

 夕立は馬の背を分ける
夕立馬

夕立は、馬の背の片側には降るが、

もう片方には降らないというほど、

局地的な降り方をするということです。

 将を射んとせば、まず馬を射よ
騎馬武者

敵将を射止めようとするならば、敵将の乗っている馬を射止めよの意。

目指す物を手に入れるためには、まず目標の周りにあるものにねらいを定めて、それを手中にするのが先決だというたとえです。


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 驚(キョウ、おどろ
驚

「馬がおびえ騒ぐ」「ビックリする」「おおさわぎする」の意の漢字。

馬と敬の合字。 敬はつつしむの意味から、馬が身をひきしめおどろくの意味を表します。

 人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
uma 「塞翁(さいおう)」は昔中国で、北辺の国境近くに住んでいた老人のこと。
あるとき、その老人の馬が逃げてしまったが、まもなくその馬がすぐれた1頭の馬を連れて戻ってきたので人々が祝福しました。
ところが老人の子がその馬に乗って落ち、けがをしてしまった。だが、けがをしたおかげで、若者たちのほとんどが戦死をしたというのに、老人の子は兵役を免れて死なずにすんだという故事です。
人生、思いがけないことが幸福を招いたり、不幸につながったりして、誰にも予測はつかないということです。

 瓢箪(ひょうたん)から駒(こま)が出る
馬耳

瓢箪(ひょうたん)の細い口から駒(馬)が出るということで、思いがけない結果を生ずることや、ありようがないことをいいます。


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 駅(驛) (エキ) 
駅(驛)

えき。つぎうま。宿場から宿場へたてるはやうま。

馬と尺との合字。尺は訳(譯)・釈(釋)と同様、それからこれへとかえる、うつすの意味があります。

 馬耳東風
umamimi

「東風」とは東から吹く春風のことで、春の風が吹いても馬の耳は少しも動かないということ。
そこから、他人の意見や批評を聞いても、少しも感じたり反省したりせずにただ聞き流すことをいいます。

 馬脚をあらわす
uma

歌舞伎では馬の役は馬の作り物をかぶった人間が演じ、この役者をウマの足といいます。
この役者がなにかの拍子に顔を見せてしまうことがあります。「ウマの足」の役者があらわれてしまったということです。
そこから、作りごとが露見すること、化けの皮がはがれることを言うようになりました。


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 馬鹿

中国の秦時代の宰相趙高が自分の権力の強さを誇示しようと、鹿を皇帝に献上しながら、これを「馬だ」といい、家来たちの反応を見た。
ということから、権力にへつらって鹿を馬といい、本当のことが言えない愚か者を馬鹿というようになったといいます。

 どこの「馬の骨」だかわからない

中国では役に立たないものの代表を一に鶏骨、二に馬骨というらしいです。
鶏骨はニワトリの肋骨のことで小さいので役に立たなくても邪魔にはなりません。でも馬の骨は役立たずのうえに、処分に困るほど大きく邪魔になる物です。
このことから、誰にも必要にされずにゴロゴロしているもの、という意味で「馬の骨」になったようです。
別に、昔、死んだ馬は墓にも入れず、骨が道端にゴロゴロしていたところから、素性の知れない者のたとえになった。という説もあります。

 ヤジ馬

仔馬の後をチョコチョコ追いかける習性の「親馬」から「オヤジ馬」になり、オ」が省略されて「ヤジ馬」となったわけで、何でもコトがあれば人の後について、わけもなく騒ぐ人のことをこう呼ぶようになりました。


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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、


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