話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。
|
鞍上(あんじょう)人なく鞍下(あんか)馬なし | ||
馬術では、名人になると鞍(くら)の上には人が、鞍の下には馬がいないかのように見えるほど、人馬一体の境地になることができます。 そのように、相手を意識しなでいられるほど呼吸が合っているのだということです。 | ||
駆 驅(ク、かける) | ||
「馬を速く走らせる」「追う」「追い払う」「迫る」「強いる」「軍隊の列」の意の漢字。 | ||
馳(チ、はせる) | ||
「車馬を速く走らせる」「速く走る」「向ける、行かせる、遠くへ及ぼす」「ほどこす(施)」の意の漢字。
| ||
生き馬の目を抜く | ||
生きているウマの目をさっと抜き取ってしまうくらい、すばしっこくて抜け目がなく、油断もすきもないということです。
| ||
埒(らち)が明かない | ||
事態が進展しない、問題が解決しない、という意味です。 「埒(らち)」は囲いや仕切りのことで、主に馬場の周囲に設けた柵。 本来は「物事の決まりがつく」「かたがつく」などの意味で、「埒が明く(らちがあく)」と使われていたが、現代では否定表現の「埒が明かない」と使われることが多くなっています。
| ||
引き出物 | ||
宴会などで、膳部に添えて客に贈る土産物や、広く招待客に贈る品物をいいます。 | ||
馬には乗ってみよ 人には添うてみよ | ||
人も同じで、付き合ってみて、一緒に暮らしたり仕事をしてみないと、 相手がどんな人なのか解らない、ということです。 | ||
「トロイの木馬」 | ||
ギリシア軍はトロイ軍との10年にわたる戦いの末、兵士を潜ませた巨大な木馬を置き去りにし、敗北して退却したと見せかけました。 | ||
馴(シュン、なれる) | ||
「なれる」「馬あるいは動物がひとになれる」「すなおに従う」「正しい」「適応する」の意の漢字。
| ||
はなむけ | ||
出発に際し、旅立つ人の無事を祈って饗宴(きようえん)を催すことや、贈る品物・詩歌などの類、餞別(せんべつ)のことをいいます。 昔、旅立つ人に餞別として品物や金品や詩歌を贈った後、馬の鼻を進行方向に向けて見送るという習慣があり、そのことに由来して出来た言葉だそうです。
| ||
下馬評(げばひょう) | ||
関係のない立場の人たちが無責任に話す評判や、事情も知らないのにあれこれと言われているうわさ話のことをいいます。 | ||
馬酔木(アセビ) | ||
うす紅色または白い壷形の花をいっぱい咲かせます。 | ||
動物小話「競馬好きの父親と娘の会話」 | ||
競馬好きの父親 : 「犬はどうかぞえるの?」 | ||
絵馬 | ||
絵に描いた馬で、人々の願いを叶える為や報謝の為に神社に奉納されてきました。 | ||
膝栗毛(ひざくりげ) | ||
「徒歩で旅をする」という意味で、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」が有名です。 | ||
竜馬の躓き(りょうめのつまずき) | ||
竜馬(りょうめ)は竜の鱗を有する馬で、たてがみや尻尾の毛が長く、一駆千里を走るといわれている足の速い駿馬(しゅんめ)のこと。そんな駿馬でもなにかのはずみでつまずくことがあります。
そこから、どんな優れた人でも、時には間違いをおかすことがあるということです。 | ||
You can take the horse to the water, but you cannot make it drink. | ||
馬を水飲み場へ連れていくことはできるが無理やり水を飲ませることはできないということから、行動は強制できても、心の中の意欲は強制できない。という意味です。
| ||
馬が合う | ||
馬とその乗り手の呼吸がピッタリ合うように、お互いの気性がよく合うことを言います。
| ||
尻馬に乗る | ||
| ||
夕立は馬の背を分ける | ||
夕立は、馬の背の片側には降るが、 | ||
将を射んとせば、まず馬を射よ | ||
敵将を射止めようとするならば、敵将の乗っている馬を射止めよの意。 目指す物を手に入れるためには、まず目標の周りにあるものにねらいを定めて、それを手中にするのが先決だというたとえです。 | ||
驚(キョウ、おどろく) | ||
「馬がおびえ騒ぐ」「ビックリする」「おおさわぎする」の意の漢字。
| ||
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま) | ||
「塞翁(さいおう)」は昔中国で、北辺の国境近くに住んでいた老人のこと。 あるとき、その老人の馬が逃げてしまったが、まもなくその馬がすぐれた1頭の馬を連れて戻ってきたので人々が祝福しました。 ところが老人の子がその馬に乗って落ち、けがをしてしまった。だが、けがをしたおかげで、若者たちのほとんどが戦死をしたというのに、老人の子は兵役を免れて死なずにすんだという故事です。 人生、思いがけないことが幸福を招いたり、不幸につながったりして、誰にも予測はつかないということです。 | ||
瓢箪(ひょうたん)から駒(こま)が出る | ||
瓢箪(ひょうたん)の細い口から駒(馬)が出るということで、思いがけない結果を生ずることや、ありようがないことをいいます。
| ||
駅(驛) (エキ) | ||
えき。つぎうま。宿場から宿場へたてるはやうま。 | ||
馬耳東風 | ||
「東風」とは東から吹く春風のことで、春の風が吹いても馬の耳は少しも動かないということ。 | ||
馬脚をあらわす | ||
歌舞伎では馬の役は馬の作り物をかぶった人間が演じ、この役者をウマの足といいます。 | ||
馬鹿 | ||
中国の秦時代の宰相趙高が自分の権力の強さを誇示しようと、鹿を皇帝に献上しながら、これを「馬だ」といい、家来たちの反応を見た。 | ||
どこの「馬の骨」だかわからない | ||
中国では役に立たないものの代表を一に鶏骨、二に馬骨というらしいです。 | ||
ヤジ馬 | ||
仔馬の後をチョコチョコ追いかける習性の「親馬」から「オヤジ馬」になり、オ」が省略されて「ヤジ馬」となったわけで、何でもコトがあれば人の後について、わけもなく騒ぐ人のことをこう呼ぶようになりました。
| ||
動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、 |