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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆ の過去のお話(家畜:馬2)


話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。









 駆(か)け引き
駆け引きのウマイウマ もとは戦場で用いられた作戦上のことばで、臨機応変に兵を進退させること。「駆」はウマに乗って走ることから進撃すること、「引」は手綱を引くことから退却することです。
そこから、商売の交渉や談判の場で相手の出方に応じて、自分に有利になるようにする戦略や策略を表します。


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 馬齢
馬齢を重ねた馬 自分の年齢をへりくだっていう語で、これといったこともせずに、いたずらに年を重ねることをいいます。

 蚤虱(ノミシラミ)馬の尿(バリ)する枕もと
バリするウマ 東北で一夜の宿をお願いした家は、家畜小屋がひとつになっており、ノミやシラミに責められて眠れず、しかも枕元ではウマが小便までする。
ひどい所に泊めさせられた芭蕉は、へきへきしているのだろうが、
ユーモラスでもあり、不思議と風情まで感じられる有名な一句です。

 春出しの馬押さえがきかず
押さえがきかないウマ 豪雪地帯では冬の間、ウマは小屋に閉じ込め
られているので、春になり久し振りに外に出ると、
興奮して喜び勇んで暴れ、抑えられなくなります。
そのように、元気がよすぎて衝動的になったり、
抑えがきかなくなるときのことをいいます。


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 駿(シュン)
駿

「優れた馬」「足の速い馬」「優れた(人)」「大きい」「速い」「速やか」の意の漢字。

馬と氓フ合字。
氓ヘ出に通じ、出るの意味から、ぬきんでた馬の意味を表します。

 手綱を締める
ani_uma31 ウマが勝手に走らないように手綱を引きしぼることから、人が勝手な言動をしたり、気を緩めたりしないように動かしたり、統括・抑制するをいいます。

 駄(ダ)
駄

「のせる、積む」「動物の背に荷物を負わせる」「にうま、荷物を運ぶ馬」「履物」の意の漢字。
馬と太(大)の合字。
太(大)は俗に坦に通じ、になうの意味から、馬にになわせるの意味になりました。


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 老馬の智(ろうばのち)
老馬

経験をつんだ人は、確かな知恵を身につけていて判断を誤らない。経験豊富な人の知恵は尊重に値するということです。
中国斉(せい)の桓公(かんこう)は遠征の帰途、道に迷ってしまったが、管仲(かんちゅう)の進言を採用して老馬を放ち、そのあとに従っていくと、老馬は道をちゃんと覚えていたので無事に帰ることが出来た、という故事から。「老いたる馬は道を忘れず」ともいいます。

 馬力
馬力のある馬

1分間にどれだけの仕事が出来るかを表す仕事率・工率の単位で、"horse power"の頭文字をとって"HP"という記号で表されます。
ヤード・ポンド法に基づく英馬力、メートル法に基づく仏馬力を始めとして各種の定義がありますが、国際単位系における単位はワット(W)です。
これを制定したのは、蒸気機関を発明したジェームス・ワット。蒸気機関を導入する工場が増えたため「公正な使用料を徴収するために、性能が客観的にわかる単位」が必要だったということで、 自分の作った蒸気機関に馬と測定器を結びつけ、馬がどれくらいの仕事をするのか調べてみると、175ポンドの力で1分間に188フィート歩きましたので、2つの数値をかけて毎分約33000フィートポンドとなり、これを1馬力と決めました。


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 千軍万馬
騎馬武者 多くの軍馬と兵士、戦いの経験が豊富ということから、社会経験が豊富でしたたかなことをいいます。

 死馬(しば)の骨を買う
名馬が集まる

中国燕のある臣下が、主君の命令で千金を持って名馬を買いに行ったところ、その名馬は既に死んでいたので、その骨を五百金で買って帰りました。やがてその話が全土に広まり、生きたウマならもっと高く買ってもらえるだろうと、各地から多くの名馬が集まった、という故事。
そこから、つまらない者をまず優遇すれば、優れた者がおのずから集まってくる、という意味として使われます。

 南船北馬(なんせんほくば)
中国では、南部は川が多いので船で、北部は平原や山がちなので馬で旅行するということです。
そこから絶えず忙しくあちこちと各地を旅行をしていることをいいます。
北部中国は馬で行こう


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 ご馳走
馳走 食事などでもてなしをすることや、そのための立派な料理のこと。
「馳走」とは馬に乗って走り回り、奔走することですが、客人に振舞う食事のために走り回って食材を探すことから、もてなす際の食事のことをいうようになりました。


 駆け馬にムチ
走って勢いのある馬にムチをあてて、もっと勢いをつけること。 走って勢いのある馬
もともと強いものに更に力を加えて一段と強くすることのたとえです。

 汗馬の労
汗馬 馬に汗をかかせて駈け回った働きという意味で、戦場で活躍した功労のこと。また、他人のために忙しく駆けずり回る苦労のこと。


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 白駒の隙を過ぐるが如し(はっくのげきをすぐるがごとし)
白馬が通り過ぎるのを、狭い戸のすきまからちらっと見るかのように、人生や時の過ぎ行くのはほんの一瞬のことにすぎないということです。

白馬?

 馬も買わずに鞍を買う
鞍より先に馬を買おう 馬を手に入れてから、鞍を買うのが常識的な考え方なのに、馬より先に鞍を買うわけで、物事の段取りや順序が逆になっているたとえです。

 憑(ヒョウ)
憑

「たかる」「すがる」「よりどころにする」「よりかかる」「もたれる」「身を任せる」「乗り移る」「つく」「よりどころ」「しるし」の意の漢字。
馮と心の合字。馮の冫は氷を表し、馬が氷のひび割れのように速く走るの意味から、次第にたのむ、よりかかる、依るの意味になる。
そこから心がかたよるの意味を表します。


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 当て馬
かわいそうな?当て馬 メスウマの発情を確認したりうながすために、仮にあてがう
オスウマのこと。そこから、相手の出方や様子を探ったり、
妨害する目的で仮に表面に立てる人のこともいいます。

 馬手(めて)
土偶ウマ 日本の昔の武士の場合、馬に乗るとき、普通は右手に手綱、左手に弓を持つことから、右手のことを「馬手(めて)」、左手のことを「弓手(ゆんで)」というようになりました。

 付け馬(つけうま)

遊興費などを払えなかった客から取りたてるために、客と一緒に客の家までついて行って取り立てる人のことで、付き馬ともいいます。
昔、吉原では金の払えない客がいた場合、
大きく分けると、次のような三つの方法で対処していたのだそうです。
つけうま
【行灯部屋行き】
 複数で遊びに来た客に対して、1人を暗い行灯部屋に入れ、
 他の人が金の工面を付けてくるまで閉じこめておく。
【始末屋行き】
 青柳屋と越前屋が債権を引き受け金を取り立てに行く。
【馬屋行き】
 馬屋が債権を引き受け、当人と一緒に金を取り立てに行く。

 …この一緒に行く人のことを付き馬といいます…


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 はめをはずす

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「はめ」は馬銜(はみ)から転じたもので、手綱につながり、馬を静めるための
轡(くつわ)の、馬の口の歯のないところにくわえさせる部分のことです。
馬銜(はみ)をはずすと馬が暴れ出すところから、はみをはずす・はめをはずすとなり、調子付いて度を越えたり、興に乗り度を過ごすことをいうようになりました。


 駐(チュウ)
駐

「とどまる」「馬が立ち止まる」「停止する」「一定に地に滞在する」「やどる」「駐在」の意の漢字。
馬と主の合字。
住:人がとどまっている、柱:ひととこにじっとしている木、のように「主」はとどまるの意味、そこから馬をが立ち止まるを表します。


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 Never look a gift horse in the mouth.
ウマの口の中

もらったウマの口の中をのぞくな。
ウマは口の中を見ればその年齢がわかるところから、人の好意に難癖をつけるな、もらい物の値踏みをするな、という意味です。

 子供は教え殺せ馬は飼い殺せ
馬は飼い殺せ 役に立つ馬にするには、しっかり調教しなければならないように、子供は、生涯の教育の基礎を築くためにも、小さいころから徹底的に教育すべきである、という意味。

 騰(トウ)
騰

「あがる」「のぼる」「高くなる」「おどる」「はせる」「雄馬が発情して走る」「過ぎる」「早馬」「湧き出る」の意の漢字。
馬と朕の合字。
朕は上に向かって押し上げるの意味、そこから馬が躍り上がる様から一般にあがるを表します。


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 鞍馬(あんば)
鞍馬

鞍(くら)をおいた馬、くらうまのこと。
器械体操で馬体をかたどった台に二個の取っ手をつけた器具のこと。また、それを用いて行う男子体操競技種目の一つで、腕で体を支え、両脚の旋回・交差などを連続的に演じます。

 咲いた桜に なぜ駒つなぐ 駒が勇めば 花が散る
ただでさえはかない花の生命、どうして鼻息の荒い若馬をつないで散らせるようなむごい仕打ちをするのか・・・。 駒よ勇むなよ!
坂本竜馬が高杉晋作と盃を交わしている時に作ったとされる都都逸。寺田屋で薩摩藩士同士が斬り合い、討ち死にした悲観さを唄ったといわれています。

 無事是名馬(ぶじこれめいば)
名馬!?? どんなに優れていても無事でなければその力を発揮することは出来ないということです。
長く無事に走ったウマも十分名馬ですね。
ヒトも同じですよね??・・・。
無事に過ごせたことを良しとしましょ。

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 騒(ソウ、さわ
騒

「さわぐ」「さわがす」「さわがしい」「動く」「動かす」の意の漢字。

馬と蚤(ノミ)の合字。
(蚤は飛び跳ねる虫を上から手〔爪〕で抑えてつぶすの意味)
ノミから飛び跳ねるウマを表し、騒ぐの意味を持つようになりました。


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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、


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