話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。
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駆(か)け引き | ||||
もとは戦場で用いられた作戦上のことばで、臨機応変に兵を進退させること。「駆」はウマに乗って走ることから進撃すること、「引」は手綱を引くことから退却することです。 そこから、商売の交渉や談判の場で相手の出方に応じて、自分に有利になるようにする戦略や策略を表します。 | ||||
馬齢 | ||||
自分の年齢をへりくだっていう語で、これといったこともせずに、いたずらに年を重ねることをいいます。
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蚤虱(ノミシラミ)馬の尿(バリ)する枕もと | ||||
東北で一夜の宿をお願いした家は、家畜小屋がひとつになっており、ノミやシラミに責められて眠れず、しかも枕元ではウマが小便までする。
ユーモラスでもあり、不思議と風情まで感じられる有名な一句です。 | ||||
春出しの馬押さえがきかず | ||||
豪雪地帯では冬の間、ウマは小屋に閉じ込め られているので、春になり久し振りに外に出ると、興奮して喜び勇んで暴れ、抑えられなくなります。 そのように、元気がよすぎて衝動的になったり、抑えがきかないことをいいます。 | ||||
駿(シュン) | ||||
「優れた馬」「足の速い馬」「優れた(人)」「大きい」「速い」「速やか」の意の漢字。 馬と氓フ合字。 | ||||
手綱を締める | ||||
人が勝手な言動をしたり、気を緩めたりしないように動かしたり、 統括・抑制するをいいます。 | ||||
駄(ダ) | ||||
「のせる、積む」「動物の背に荷物を負わせる」「にうま、荷物を運ぶ馬」「履物」の意の漢字。 | ||||
老馬の智(ろうばのち) | ||||
経験をつんだ人は、確かな知恵を身につけていて判断を誤らない。経験豊富な人の知恵は尊重に値するということ。
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馬力 | ||||
1分間にどれだけの仕事が出来るかを表す仕事率・工率の単位で、"horse power"の頭文字をとって"HP"という記号で表されます。 | ||||
千軍万馬 | ||||
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死馬(しば)の骨を買う | ||||
中国燕のある臣下が、主君の命令で千金を持って名馬を買いに行ったところ、その名馬は既に死んでいたので、その骨を五百金で買って帰りました。やがてその話が全土に広まり、生きたウマならもっと高く買ってもらえるだろうと、各地から多くの名馬が集まった、という故事。
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南船北馬(なんせんほくば) | ||||
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ご馳走 | ||||
食事などでもてなしをすることや、そのための立派な料理のこと。 「馳走」とは馬に乗って走り回り、奔走することですが、客人に振舞う食事のために走り回って食材を探すことから、もてなす際の食事のことをいうようになりました。 | ||||
駆け馬にムチ | ||||
もともと強いものに更に力を加えて一段と強くすることのたとえです。 | ||||
汗馬の労 | ||||
馬に汗をかかせて駈け回った働きという意味で、戦場で活躍した功労のこと。また、他人のために忙しく駆けずり回る苦労のこと。
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白駒の隙を過ぐるが如し(はっくのげきをすぐるがごとし) | ||||
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馬も買わずに鞍を買う | ||||
馬を手に入れてから、鞍を買うのが常識的な考え方なのに、馬より先に鞍を買うわけで、物事の段取りや順序が逆になっているたとえです。
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憑(ヒョウ) | ||||
「たかる」「すがる」「よりどころにする」「よりかかる」「もたれる」「身を任せる」「乗り移る」「つく」「よりどころ」「しるし」の意の漢字。
馮と心の合字。 | ||||
当て馬 | ||||
メスウマの発情を確認したりうながすために、仮にあてがうオスウマのこと。そこから、相手の出方や様子を探ったり、妨害する目的で仮に表面に立てる人のこともいいます。
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馬手(めて) | ||||
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付け馬(つけうま) | ||||
遊興費などを払えなかった客から取りたてるために、客と一緒に客の家までついて行って取り立てる人のことで、付き馬ともいいます。
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はめをはずす | ||||
「はめ」は馬銜(はみ)から転じたもので、手綱につながり、馬を静めるための轡(くつわ)の、馬の口の歯のないところにくわえさせる部分のことです。 馬銜(はみ)をはずすと馬が暴れ出すところから、はみをはずす・はめをはずすとなり、調子付いて度を越えたり、興に乗り度を過ごすことをいうようになりました。 | ||||
駐(チュウ) | ||||
「とどまる」「馬が立ち止まる」「停止する」「一定に地に滞在する」「やどる」「駐在」の意の漢字。
馬と主の合字。 | ||||
Never look a gift horse in the mouth. | ||||
もらったウマの口の中をのぞくな。 | ||||
子供は教え殺せ馬は飼い殺せ | ||||
役に立つ馬にするには、しっかり調教しなければならないように、子供は、生涯の教育の基礎を築くためにも、小さいころから徹底的に教育すべきである、という意味。
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騰(トウ) | ||||
「あがる」「のぼる」「高くなる」「おどる」「はせる」「雄馬が発情して走る」「過ぎる」「早馬」「湧き出る」の意の漢字。
馬と朕の合字。 | ||||
鞍馬(あんば) | ||||
鞍(くら)をおいた馬、くらうまのこと。 | ||||
咲いた桜に なぜ駒つなぐ 駒が勇めば 花が散る | ||||
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無事是名馬(ぶじこれめいば) | ||||
どんなに優れていても無事でなければその力を発揮することは出来ないということ。 長く無事に走ったウマも十分名馬ですね。無事に過ごせたことを良しとしましょ。 | ||||
騒(ソウ、さわぐ) | ||||
「さわぐ」「さわがす」「さわがしい」「動く」「動かす」の意の漢字。馬と蚤(ノミ)の合字。 | ||||
動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、 |