話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。
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暗闇から牛を引き出す | |||
暗い所に黒い牛がいると何が何やらはっきりしないところから、物の区別がつかないこと。また、人目につかないことや動作が鈍重ではきはきしないことのたとえです。
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牛と芥子(からし)は願いから鼻を通す | |||
ウシが鼻輪を通されて自由を失うのは、ウシの天性が招いたものであり、人が芥子で鼻を刺激されて苦しいのも、その人が自分で望んで口にしたためだということ。 自ら望んで苦しみや災いを受けることをいいます。 | |||
牛の一散 ( いっさん ) | |||
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牛黄(ゴオウ) | |||
漢方薬の調剤原料として用いられている、ウシの胆のう中の結石。 | |||
牧(ボク、まき) | |||
「うしかい、うまかい」「まきば、牛や馬を放牧するところ」「役人、つかさ、おさめる」「郊外」「養う」の意の漢字。 牛と攵(攴)の合字。 | |||
九牛の一毛 | |||
九頭の牛の中の毛一本ということから、多くのものの中の極々小部分をさしていう言葉で、比較できないほどささいであることや、とるに足らぬつまらないことのたとえです。
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牛は尾を見ろ 女は母親を見ろ | |||
タイのことわざで、結婚する相手をよく選べということです。 | |||
舐犢(しとく)の愛 | |||
「舐犢」は親牛が犢(子牛)を舐(な)めることで、 親が子を溺愛することの例えです。 | |||
雌牛に腹突かれる | |||
メス牛はオス牛よりもおとなしいものですが、そのメス牛に角で腹を突かれたということで、普段甘く見ていた相手に突然ひどい目にあわされることのたとえです。
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吽(ウン) | |||
「ほえる」「どなる」の意の漢字。「阿吽(あうん)」 | |||
牛歩戦術(ぎゅうほせんじゅつ) | |||
日本においては多数派与党の強行採決に抵抗する、少数派野党の抵抗手段のひとつ。国会では会期内に法案を議決しないと廃案になるため、審議を引き延ばして採決を遅らせ時間切れに持ち込むことを目的にします。 記名投票まで、立ち止まったり足踏みしたりしながらゆっくり ウシのように歩き、議員の列の流れを妨害して時間稼ぎをします。 止まっている時間が長いと、投票の意思がないとみなされて 棄権とされるので、少しずつ前進していきます。 | |||
盛り塩 | |||
料理屋・寄席などで、掃き清めた門口に縁起を担ぐ塩を小さく盛ること。 清め塩、盛り花、口塩(くちじお)、塩花ともいい、下のような故事から、客を招く、福を招くというように考えられています。
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面張牛皮(めんちょうぎゅうひ) | |||
牛の皮を張ったように、つらの皮が厚く尊大であつかましいこと。性格が厚かましいことをいいます。
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火牛の計(かぎゅうのけい) | |||
中国戦国時代斉の田単(でんたん)が用いたとされた戦法で、ウシの角に刀剣をくくりつけ、尾に油に浸した葦を結んで火をつけ、群れを成して敵陣に突入させるというものです。 日本では木曽義仲がこの火牛の計を用いて平氏の大軍を破った話が有名です。 | |||
呉牛(ごぎゅう)月にあえぐ | |||
「呉牛」は中国南方の呉に多く生息していた水牛のこと。 南方は暑いので、太陽の照りつけるのを水牛は嫌いましたが、 嫌いなあまり、まるい月が出ても太陽が昇ったかと思い、 あえぎだすということ。 そこから、思い過ごしてとりこし苦労することをいいます。 | |||
牽(ケン) | |||
「引く」「引いて進ませる」「率いる」「引き連れる」「ひきつけられる」「繋がれる」「引き綱」の意の漢字。
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牟(ボウ、ム) | |||
「牛の鳴き声」「むさぼる、奪う」「増す」「多い、大きい」の意の漢字。 牛とムの合字。
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汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう) | |||
運ぼうとすればウシに汗をかかせるほどあり、家の中に積めば、棟木に達するほど蔵書が多いということです。 | |||
牛の歩みも千里 | |||
歩みの遅い牛でも、たゆまず行けば | |||
牛負けた | |||
⇒ 馬勝った ⇒ ウマカッタ ⇒ おいしかった というシャレ。 | |||
互角(ごかく) | |||
本来は「牛角」で、仏典の「牛頭両角(ごずりょうかく)」から来ているそうです。 | |||
特(トク、ドク) | |||
「きわだっていること」「すぐれていること」「おす」「動物のおす」「ただ一つ、独特」の意の漢字。 牛と寺の合字。 | |||
動物小話 「あの牛は誰?」 | |||
母 : 「食事が終わってすぐに横になると牛になっちゃうわよ。」 | |||
商いは牛のよだれ | |||
牛のよだれは細く長く切れ目がないことから、 | |||
牛飲水成乳・蛇飲水成毒 | |||
同じ水でも牛が飲めばこれを乳とし、毒蛇が飲めばこれを毒に変える、ということで、真理は一つであっても、その解釈、作用は大きく変わってくる、ということ言っています。
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物(ブツ、モチ、モツ、もの) | |||
世の中にあるすべてのもの。こと、ことがら。 | |||
牛耳を執る(ぎゅうじをとる) | |||
中国春秋戦国時代に諸侯が同盟を結んださい、中心的人物の盟主がいけにえとした牛の耳を執って裂き、みんなでその血をすすりあって結束を誓い合ったという故事から、集団の中心となって主導権を握ることをいいます。 | |||
むしろ鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となるなかれ | |||
ニワトリは小さいが、口は身体の一番前についていて、もっとも目につきやすい。牛の尻は大きな身体についているので安全だが、後ろにあるので目立たない。口は物を食べる大事な所だが、尻は糞を出す卑しい所という言い方も出来ます。
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角を矯(た)めて牛を殺す | |||
牛の角をまっすぐにしようとして、牛を殺してしまうこと。
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牛に引かれて善光寺参り | |||
長野の善光寺の近所に不信心の老婆がいたが、となりの牛が日に干していた布を角にひっかけて走り出したので、それを追いかけていくうちに善光寺に来てしまったという故事からきたもの。
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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、 |