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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆ の過去のお話(家畜:牛2)


話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。






 牛乳を飲む人よりも、牛乳を配達する人のほうが健康である
ani_usi36 ヨーロッパのことわざです。
文字通り栄養を摂るだけではなく、汗水たらして身体を動かして働いている方が健康だということです。
また別の解釈では、与えられることに慣れてしまう側に立つよりも、与える側に回って一生懸命頑張るほうが得るものが大きい、というものもあります。

 牛蹄のしん(しん)には尺の鯉無し
足跡一尺のウシ ウシの足跡にたまった水たまりに、一尺もある鯉はいないという意味から、狭苦しい所では、大人物は手腕を振るうことが出来ないということです。
牛蹄とは牛の足跡のことで、しん(しん)は水たまりのことです。尺は約30cmです。


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 丑の時参り(うしのときまいり)
うしのときまいり 丑の刻参り、丑の時詣で、丑参りともいい、憎いと思う人を呪い殺す方法で、主に嫉妬深い女性のすることとされたそうです。
七日目満願の日に、のろわれた人は死ぬと信じられていたそうですが、その姿を人に見られると効果がなくなるとされていました。

丑の刻(午前二時頃)に神社や寺に参詣し、白衣を着て頭に五徳をのせ、足に蝋燭(ろうそく)を挿して火をともし、胸に鏡をさげ、手に金づちと釘を持ち、相手をかたどった人形を鳥居や神木に打ちつけたそうです。

 件(ケン)
件

「分ける」「くだり」「ことがら」「くだん・前に言ったり書いたりした物事」「いつもの」の意の漢字。
イと牛の合字。
ヒトやウシや個々の物として区別して数える単位の量詞として用いられます。

 遅牛も淀早牛も淀
遅牛早牛 京を出たウシは速さは違っても結局は淀に着くように、遅い早いの違いはあっても、行き着くところは同じであるということです。
また、行く先が同じなら結果も同じであるということでもあります。


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 浮き世は牛の小車 (うきよはうしのおぐるま)
「牛」を「憂し」 この世は辛く苦しいことが、しきりに回ってくるものだということです。
「牛」を「憂し」に掛けており、「小車」は回転が速い小さな車のこと。
略して「浮き世は車」ともいいます。

 伏せる牛に芥(あくた)
伏せる牛 寝ているウシの上にごみをかけるように、弱い者や死んでしまった者に、これ幸いと罪をかぶせること。また、なんにも関係もない知らない他人に罪をなすりつけることもいいます。

 牛に乗って牛を尋ねる
牛を尋ねる 求める物が身近にあるのに気づかないで、遠くまでそれを求めるような、むだな努力をすること。

 牛の籠抜け
のろまで正直なウシ 籠抜けは建物の入り口で客から金品を預かり、別の出口から素早く逃げ去ってしまう詐欺の手口のこと。
この詐欺には機敏な行動が必要ですが鈍重なウシにはとてもできない、ということから、のろまな者には問題の迅速な処理は無理、また、ものごとを行なうのに不手際であることのたとえになりました。



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 剣を売りて牛を買う
剣を売って買った牛 武事をやめて農業に力を尽くすこと。 ある人が渤海の太守になって赴任して行ってみると、土地の人はぜいたくで農業をきらっていたので、 自分から田畑を作ってみせて農業をすすめ、刀剣を持っている者が多かったので剣を売ってウシをを買わせると、みな富貴となったという中国故事より。

 牝牛に腹突かれる
腹突くメスウシ おとなしくて人を突くことが滅多にないメスウシに腹を突かれるということで、思いもしなかった出来事に不意をつかれて失敗することや、弱いと思い油断していた相手に遣り込められてしまうことをいいます。

 牛に対して琴を弾ず
琴の名曲を聞くウシ 中国、魯の国の公明儀がウシの前で琴の名曲を弾いて聞かせたが、ウシは知らぬ顔で草を食っていたが、蚊やあぶの羽音、子ウシの鳴き声に似せた音を出したところ、耳をそばだてたという故事から。
立派な道理を説いて聞かせても、志の低い者や愚かな者には何の役にも立たないということです。


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 牛の糞みたいな奴
ウシの糞 ウシの糞は外側がある程度固まっていても中の方はまだ柔らかいことがあります。
そこから、外見だけでは判断できず一筋縄ではいかない、油断のできない人のことをいいます。


 牢(ロウ)
牢

「おり」「家畜を飼う所」「かこむ」「かこい」「人・罪人を閉じ込める所」「牢獄」「いけにえ」「堅いころ(堅牢)」「かたく守る」の意の漢字。

宀と牛の合字。
囲いに入れられた牛の意味から、かこい、おりの意味を表します。

 二十坊主に牛のふぐり、五十坊主に鹿の角
ani_usi34 ウシの睾丸は落ちそうで落ちず、シカの角は落ちなさそうで落ちることから、若い僧は堕落しそうで堕落せず、高年齢の僧は堕落しないように見えて堕落するということです。


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 蚊虻牛羊を走らす(ぶんぼうぎゅうようをはしらす)
ウシを刺すカ カに刺されるウシ カやアブのような小さな虫が、ウシやヒツジのような大きな動物にたかって、かゆくて走る出すように、弱小のものが強大なものを動かすことをいいます。
小さな物でも油断をしていると、それが禍となり大害を引き起こすことがあるというたとえです。

 牛の小便と親の意見
ウッシッシ ウシの小便はだらだらと長いだけで、肥料にはならず役に立ちません。親の意見も同じで、正しいことを言っていたとしても長いだけで、子供にはなんの効果もないということです。

 牛売って牛にならず
泣きを見るウシ 自分のウシを売った代金で、代わりのウシを買おうとしても金が足りません。 だれでも自分の物は高く評価しがちなもので、見通しを立てずに買い換えて損することをいいます。


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 年寄りの言う事と牛の尻繋(しりがい)は外れない
尻繋外れないウシ 経験に裏打ちされた老人の知識や考え方は尊いもので、間違いや見当はずれが少なく、正しいものであるということです。
しりがいはウシやウマの尻に掛けて、車との固定するもので、なかなか外れないようになっています。

 一牛鳴地
一牛 一匹のウシの鳴き声が聞こえるほどの近い距離ということです。

 画工闘牛の尾を誤って牧童に笑われる
尾をはさんで戦うウシ 闘牛は股の間に尾をはさんで戦うが、尾を振って戦っている闘牛の絵を珍重していた男が、牧童にそれを笑われてその絵を燃やしてしまったという中国宋の故事。
実物をよく観察した上でないと、とんだ失敗をするということで、そこから、無学な者でも、専門の事に詳しい知識をもつ者からは教えを受けるべきだ、というたとえに使われます。


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 学は牛毛のごとく、成るは麟角(りんかく)のごとし
毛はとても多いウシ ウシの毛はとても多く、キリンの角は少ないことから。
学問を志す人は多いけれど、その学問がきちんと身につく人は少ないということです。

 弱牛の尻押し
弱牛 つまらぬ者に力をかしても、結局はむだになってしまうということ。

 痩せ牛も数たかれ
小さいウシ小さいウシ 小さいウシ小さいウシ小さいウシ  弱小な者でも数が集まれば力になるということです。


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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、


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