話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。
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鹿島立ち | |||
旅に出ることをいいます。はじめのころ防人は、遠江(現在の静岡県)以東の東国からおもに集められ、九州に赴きました。
防人に選ばれた人たちは鹿島神宮で旅の安全と無事に故郷へ帰れることを祈って出発しました。
その後も武士などが旅立ちの前に鹿島神宮へ行き、勝利の祈願を行ったことに由来します。 現在も旅の安全を祈って良い旅であるよう願いをこめて旅に出発することをいいます。
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蕉鹿の夢(しょうろくのゆめ) | |||
成功も失敗もはかないものであるというたとえ。また、あきらめが良い様子のたとえです。 「蕉」は植物の芭蕉の葉のことです。 中国春秋時代、鄭の国の人が獲物として捕らえたシカを、他人に見つからないように芭蕉の葉を被せて隠しておいたところ、 その隠し場所が分からなくなってしまい「あれは夢だったんだ」と思ってあきらめた、という逸話が語源となっています。 | |||
鹿鳴の宴(ろくめいのえん) | |||
「鹿鳴」はシカが鳴いて仲間を呼び、野原でよもぎを食べる姿を歌った詩の名前で、中国の唐の時代、官吏登用試験に受かって都に上る時に開いた宴会のことや、客を招待してもてなす酒宴のことをいいます。
社交場として明治政府が建てた鹿鳴館の語源とされています。 | |||
鹿見て矢を矧(は)ぐ | |||
日ごろの準備を怠りながら、その場になってあわてて用意をすることをいいます。「矧(は)ぐ」は竹に羽を付けて矢を作ることです。
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麓(ロク) | |||
「ふもと」「やまのすそ」「山麓」「大きな林」の意の漢字。 林と鹿の合字。 | |||
鹿を追う者は兎を顧(かえり)みず | |||
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夢野の鹿 | |||
昔、夢野(現在の神戸市兵庫区)にいたという夫婦のシカの話。 「摂津風土記」にみえる伝説によると、男シカには別に淡路の野島に妾(めかけ)のシカがいました。 ある夜、男シカは背に雪が降り、すすきが生える夢を見たところ、本妻のシカは偽りの夢判断をして、射殺されて塩を塗られる前兆だといって男シカが妾のもとに行くのをとめたが、男シカは妾のシカ恋しさに出かけて行き、途中船人に見つけられて射殺されたというお話。 | |||
向かう鹿(しし)に矢が立たず | |||
逃げないでこちらを向いているシカに、矢を射るようなむごいことはできない、ということ。 無抵抗な相手にむやみに攻撃はできないということです。 | |||
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる | |||
「ああ、世の中というものは、逃れる道というものはないものだなあ。逃げたいと山の奥でも、辛いことがあったのか、悲しげに鹿が鳴いているよ。」
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鹿の角を蜂がさす | |||
手ごたえのないこと。何の痛みも感じないこと。
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秋の鹿は笛に寄る | |||
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中原(ちゅうげん)に鹿を逐(お)う | |||
「中原」は広い平原ということで、中国の中心地域をあらわし、「鹿」は天子の地位を意味します。そこから、多くの者が天子の地位を得ようと、お互いに争いあうことをいいます。
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塵(ジン、ちり) | |||
「ちり」「ごみ」「ほこり」「下にたまる小さい土や砂ぼこり」「けがれ」「わずらわしいこと」「うるさいこと」「修行の妨げとなる欲望」「俗世間」の意の漢字。
鹿と土の合字。 | |||
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき | |||
「人里離れた深い山奥で、一面に散り落ちた紅葉を 平安時代初期の人ともいわれています36歌仙の一人、猿丸大夫の作といわれています。 | |||
シカト | |||
無視すること、知らんぷり、相手にしないことを意味する言葉。 | |||
麗(レイ、うるわしい) | |||
「うるわしい、うららか」「うつくしい、みめよい、はなやか」「つらなる、つなぐ、かける」「かず」の意の漢字。 美しい角が出揃った鹿の形をかたどった象形から、うるわしい、つらなるの意味を表します。
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鹿を追う者は山を見ず | |||
山で鹿を追いかけることに夢中になっているものは、獲物にばかり気を取られて山全体を見ることが出来ないの意。
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ししおどし | |||
漢字では「鹿おどし」と書き、「僧都/添水(そうず)」とも呼ばれており、もともとは、田畑を荒らす鳥獣を音でおどして追い払う農具でした。
しかし現代では水を楽しむことと、竹が石を叩く味わいのある音や動きが、日本庭園によくなじんだ風情の一つとなっています。
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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、 |