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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆ の過去のお話(鳥類1:猛禽・家禽)


話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。






        
 鳩を憎み豆作らぬ
豆をついばむハト 畑に豆をまくたびにハトに豆をついばまれるのに腹を立て、作らなければならない豆を作らないでいる、ということから、
つまらないことにこだわって、なすべきことを怠ってしまうことのたとえです。

 鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん
小さなニワトリ 論語より。小さなニワトリを料理するのに、どうしてウシをさばくような大きな刃物を使う必要があるだろうか、ということです。
そこから、小さな事柄を処理するのに大がかりな態勢で臨むことの無意味さをいいます。また、小事に大人物は必要ないという意味もあります。


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 賢い鶏は卵から鳴く
賢いニワトリ シリアのことわざです。
のちに大成する人物は、幼い時から並外れた能力を示すものだ、ということです。

 金の卵を産む鵞鳥(ガチョウ)を殺すな
金の卵を生むガチョウ 毎日金の卵をひとつずつ生むガチョウを持っていた男が、腹の中にはたくさん金の卵が入っているものと思い、殺してお腹の中を見たら何もなく元も子も無くなってしまうというイソップ物語。
目先の利益に目がくらんで、将来続くはずの利益を犠牲にするな、あるいは将来への大局的な見通しを失ってはならない、という戒めです。

 鶏鳴の助
鶏鳴 賢い妃が、君主に国政を怠らせないようにするために、「家臣は、ニワトリがなく前から働いています。閣下もしっかりしなさいませ!」と告げ、君主を早起きさせたという故事によります。
内助の功(夫の働きを助ける妻の功績)のことをいいます。


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 欲の熊鷹股裂くる(よくのクマタカまたさくる)
2頭のイノシシをつかんだクマタカが、必死で左右に逃げようとするイノシシを、欲にかられてどちらも放さなかったのでその股が裂けてしまったという話。
あまり欲張りすぎるとひどい目に遭いますよ、ということです。

欲の熊鷹
 従兄弟同士は鴨の味
従兄弟同士は鴨の味 従兄弟同士の夫婦はとても仲がよい、ということのたとえです。
カモの肉の味がよいように、夫婦仲がよいということです。

 鳩尾(みぞおち)
みぞおちハト 胸の中央にあるくぼんだ部分のことで、飲んだ水が落ちる水落から変化した言葉。
文字としての鳩尾の語源は、左右のあばら骨をハトの羽にみたてると、みぞおちの所がハトの尾になるからです。

 鸚鵡能 (おうむよ)く言えども飛鳥を離れず
言葉巧みなオウム いくら言葉を巧みに話せても、口先だけで礼を欠いていれば、鳥獣と同じだということのたとえで、オウムが人間のことばをいくら話せても、やはり鳥でしかないという意味。


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 雄鶏自らその尾を断つ
尾を断つ雄鶏

『左伝』より、尾の立派な雄鶏は、祭祀の犠牲にされることを知って自ら尾を食いちぎって難を避けるということ。才知が人にすぐれている者は災いを受けることを知っていて、愚人を装って人の目をくらますということです。

 下種と鷹とに餌を飼え (げすとたかとにえをかえ)
性質の荒いタカ 品性が劣って心の卑しい者や、能力が不十分であったりする者には、鷹狩りのタカに餌を与えるように、ご馳走や金品などの利益を与えて上手く手なずけて使うのがよいということです。

 鶏頭(ケイトウ)
ケイトウのようなニワトリ 真夏に咲く草花で真っ赤な花がニワトリの頭のトサカに見立てているものと思われます。

 鷲はハエを捕らえず
大物なワシ ワシなどの大きな鳥は小さなハエなど捕らえないということで、大物は小さな利益などは問題にしないということです。


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 牝鶏(めんどり)につつかれて時をうたう
かかあ天下なニワトリ 夫が妻の意見に従って動くということで、いわゆる「かかあ天下」のことをニワトリの雌雄にたとえた言葉です。
もともとは男性中心の道徳観から妻を非難していったもののようです。

 鷹を養うが如し
大鷹 タカは空腹だと鷹狩りでよく働くが、満腹になるとと飛び去ってしまうように、上手に飼うのはたいへんです。
ひと癖ある者やひねくれた者も、その欲望を満足させないと不平をいって従わないし、十分に満足させればそむいたりし、上手く操って使いこなすのはむずかしいということです。

 献上の鴨
足元だけが綺麗なカモ 江戸時代、将軍へ献上するカモは白紙でその足を包んでいたところから、 着物が汚いのに似合わず足袋や履物ばかりが新しくきれいで、いいものを用いて立派にしていることをいいます。


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 卵がかえる前にニワトリを数えるな
卵からかえるヒナ 英語圏のことわざ。
これから起きるかどうか確かではないことを期待して、
計画を立てるべきではないということ。


 アヒルの火事見舞い
お尻を振り振り歩くアヒル 特に背が低く、おしりの大きな女性が、お尻を振り振り急いであわてながら歩く姿をアヒルにたとえて、どこか滑稽で親しみが持てるといったこと。また不恰好であると少し嘲(あざけ)っていった言葉。

 鶏肋 ( けいろく )
あばらの小さなニワトリ ニワトリのあばらの骨は食べるほどの肉はないが、捨ててしまうには惜しい気がする、ということで、 大して役には立たないが、捨てるには惜しいものや身体が弱く小さいことをいいます。


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 鳶職(とびしょく)
鳶(トンビ) 一般に、建設業で高い所での作業を専門とする職人を指します。
作業の種類や職業などによって「足場鳶」「重量鳶」「鉄骨鳶」などに分けられることがあります。

 鶏冠(トサカ)に来る
鶏冠のあるニワトリ 「頭に来る」を強調した言い方で、カッときて頭に血が上った様を鶏冠(トサカ)にたとえたようです。
映画の中で使われたことから流行った言葉だそうです。

 梟雄(きょうゆう)
梟雄のフクロウ 梟はフクロウ。
死骸を高い木の上にさらすと鳥が寄り付かないというほど、
獰猛で、他の鳥たちにも敬遠されることから、
残忍で荒々しいこと人や、悪者などの首領のことをいいます。



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 木鶏(もっけい・ぼっけい)
木鶏?もっけい?ぼっけい? 真に強い者は敵に対して少しも動じないことのたとえで、荘子の中にある有名な話です。木製の闘鶏のこと。
他の闘鶏が鳴いていても顔色も変えず、まるで木彫りの鶏のようで完全に闘鶏として仕上がったということです。 実際に闘わせてみますと、ほかの闘鶏は闘わずして逃げるしかありません。
そこから褒められても、けなされても、態度が変わらず、泰然自若としたことをいうようになりました。

 千貫(せんがん)の鷹も放さねば知れず
千貫の大鷹 金千貫の値打ちがあるという、優れた才能があるタカでも、
実際に試してみないとその力量はわかりません。
いかに才能ある人でも、実際にことに当たらなければ、
その才能の真価はわからないものだということです。

 みにくいアヒルの子
アヒルの子 アンデルセンの童話から、みんなから醜いとか愚かとかいわれていながら、成長した後は美しくなったり、偉くくなったりする子どものこと。


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 鷲掴み
大鷲 ワシが獲物をつかむように、乱暴に物をつかむこと、また、
指を広げて物をあらあらしくつかみ取ることをいいます。

 ニワトリは3歩歩くと忘れる
にわとり

直ぐに物忘れすること、或いはよく忘れる人をからかったり、侮ったりするときに使われます。
ニワトリは、芸もせず、真似も出来ずに物覚えも悪いうえに、人に従うことも無いからなどとされています。


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 ニワトリははだし
ニワトリが裸足であるということで、
言わなくても分かりきっているということ。
ニワトリの足元は?
 水鳥の 鴨の羽色の 春山の おほつかなくも 思ほゆるかも

「青や緑に見えるカモの羽色と同じで、春霞がかかってぼんやりとしか見えない春の山のように、あなたの心が分からなくてもどかしく不安に思われるのです。」

マガモ
奈良朝の代表的歌人、笠女郎(かさのいらつめ)が大伴家持へ贈った恋の歌。
笠女郎の歌は万葉集に29首載っていますが、全て大伴家持へ贈った歌でした。
大伴家持が笠女郎に贈った歌はたったの2首でした。

 鷹(タカ)は飢えても穂を摘(つ)まず
鷹飛2

鷹(タカ)は高(タカ)に通じる言葉。
気位の高いタカはどんなに飢えても、人の作った田の稲穂を盗み食いするなどということはありません。
人も節操のある人は、どんなに困窮しても不正な金品を受け取るといった、道義にはずれるようなことは断じてしないということです。


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 チキンレース (Chicken Race)
チキンカー どこまで我慢を続けられるかがポイントのレースで、度胸試しのためのゲームを指す言葉です。
例えば崖に向かってバイクや車を走らせ、崖っぷちにより近い位置で止めた者を勝ちとするものが有名です。ただし崖から落ちた場合は負けとなります。
アメリカでは負けた者はチキン(弱虫・臆病者)とバカにされるそうです。

 鳶(トンビ)に油揚げをさらわれる
自分が手に入れた物を横から他人にうばわれ、ぼうぜんとすること。
鳶(トンビ)

 鷹揚(おうよう)
悠然と空を飛ぶ鷹 鷹(タカ)が悠然と空を飛ぶように、小さなことにこだわらずゆったりとしている様子。また、おっとりとして上品な様子をいいます。
「鷹揚に構える」というように使います。


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 鳥居
由緒あるニワトリ

神社の入り口にかならずある「鳥居」の名前は、読んで字の如し「鳥がいる所」と言う意味で、止り木をさしています。そしてそこにとまるべき鳥はニワトリなのです。
これは神話で有名な、天の岩戸に天照大神(あまてらすおおみのかみ)がこもった時に、朝を知らせたのがニワトリだったからです。
ニワトリは夜に潜む悪霊や災いなどを追い払い、明るい光を呼び起こす鳥として考えられていたのです。

 カモ(にする)
鴨

カモは鳥の鴨、カモは比較的捕まえやすい鳥なので、利益をあげやすいという意味で使われるようになりました。
その後、勝負事などでくみしやすい相手やだましやすい相手のことをいうようにもなりました。


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 夜をこめて 鳥の空音(そらね)は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
一番鶏の鳴き声を真似する

「夜が明けないうちに、ニワトリの鳴き声を真似して、
私をだまして通ろうとなさっても、
(函谷関なら通れるだろうけど)この逢坂(あうさか)の関は、
朝が来るまで決して開きませんからお通りできません。
私はあなたに決してお会いはいたしません・・・。」

 作者は、日本の随筆文学を代表する「枕草子」を書いた清少納言です。
 函谷関(かんこくかん)は鳥居忱作詞 滝廉太郎作曲の『箱根八里』の冒頭
 「箱根の山は天下の険 函谷関もものならず…」にあるように難関の代表である
 古代中国の長安と洛陽の間にある関所のことで、
 一番鶏の鳴き声を合図に門を開けていたという、故事をひいた歌です。
函谷関の鶏鳴(けいめい)
中国の戦国時代、秦の昭王に幽閉された斉の孟嘗君(もうしょうくん)は、夜半に辛くも逃れてようやく函谷関に至りましたが、関は鶏が鳴くまでは開門しません。
そこで鶏鳴の真似の上手な従者が鳴き真似をしてみせると、群鶏はそれに和して時をつくり始め、そこで関所の門は開かれ、孟嘗君は無事脱出に成功したという、『史記・孟嘗君伝』の故事によります。


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 鳶(トビ)が鷹(タカ)を生む
ヒヨッコ誕生

トビは平凡な鳥。タカは立派な鳥のたとえ。平凡なトビが立派なタカを産むと言うことから、平凡な親が優れた子供を産むこと。また、親より子供が優れていることをいいます。


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 上見ぬ鷲(ワシ)
鷹飛1

鳥類の王、ワシは他の鳥を恐れず眼下の獲物をねらうだけで、上からの攻撃を警戒する必要は無いことから、何も恐れず悠々としています。

そこから、だれはばからず傲慢に振る舞うことや、それができる高い地位、身分のことをいいます。

 一富士・二鷹・三茄子(いちふじにたかさんなすび)
一富士二鷹三茄子

いわゆる初夢に見ると縁起の良いものとして有名ですが、この3つが縁起良いといわれた理由としては、次の二つの説が有名です。

●富士は一番高い霊山・鷹は一番強い鳥・そして茄子は「成す」に
 繋がるということから。
●徳川家康の出身地である駿河の国で自慢できるものとして、家康自身が
 この三つのことをを常日頃言っていたから。

余談ですが、これには続きがあり、「四扇・五煙草・六座頭」となっています。


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 能ある鷹は爪を隠す(のうあるタカはつめをかくす)
大鷲

「能」と言うのは能力や才能のこと。
優れている鷹はするどい爪を隠していることから、本当に素晴らしい能力や才能を持っている人はそれを見せびらかしたりしないということです。


 鴨の水かき
心配の絶えないカモ カモは気楽そうに水に浮かんでいるように見えるが、その見えない水かきは水中で絶えず動いているということで、見た目ではわからないが、人知れぬ苦労や心配の絶えないことをいいます。

 鵜呑み(うのみ)
鵜呑みはあぶない!

人の意見を何の疑いもなく信じて受け入れてしまう事をいいます。
その文字の通りに鳥の「鵜(ウ)」は魚をかまないで飲み込むことから来ているのです。
そのせいで鵜(ウ)はノドまで入った魚を人間(鵜飼)に横取りされてしまいます。



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 家鴨(アヒル)も鴨(カモ)の気位
歩くアヒル

それほどでもないものが、気位(きぐらい)だけは高く持っていることのたとえです。

 ニワトリ鳴かずとも朝は来る
ニワトリ

ことさらに自分の力を誇示して、自分がいなければ事は決してならないなどという人を諷している、インドのことわざです。
朝はニワトリが鳴いたからやってくるのでなく、夜の次には必ず朝がきます。
大自然の理法に余人の力が及ばないのは明白だということです。

 鳩に豆鉄砲
シラコバト

驚きのあまり、目を丸くしてきょとんとしているようす。
ハトの顔つきに例えた言葉。


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 風見鶏(かざみどり)
風見鶏

寺院の塔の上や建物の屋根などに取りつけてあるニワトリをかたどった風向計。
ニワトリであるのは、雄鶏が警戒心が強いことから魔除けの意味もあり、また、キリスト教の教勢を発展させる効果があるから、ともいわれています。
俗に、定見をもたず、周囲の状況を眺めて都合のよい側にばかりつく、時流に合わせることの巧みな人のたとえでも用います。

 鳩首(きゅうしゅ)
アオバト シラコバト

人々が集まって額を付け合うようにして、相談をすることをいいます。
この鳩は集まる、集めるの意味です。
鳩首協議、鳩首会談などの使い方をします

 逢い戻りは鴨の味(あいもどりはカモのあじ)
愛もどり あいもどり鴨 愛もどり

よりを戻した男女の仲は、肉の中でも特に美味とされたカモの肉のような味わいだということから。
一度別れた男女の仲が元に戻ると、その仲は前より一層細やかになるということです。


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 鴨が葱をしょって来る

カモにネギがあればすぐに食べられます。
お人よしが人にうまいことをさせる材料を持ってやって来るということです。
「鴨葱」と略することもあります。

 鵜の目鷹の目

鵜は水中で魚を探すのに都合の良い鋭い目を持ち、鷹は空中から獲物を探すのに適した鋭い目を持っている。
転じて、一般に、自分の利益になるようなことを異常なまでにうかがっていることをいう。
う〜〜ん、こうはなりたくない・・・・・

 手品に出てくる白いハト

手品に出てくるハトはどうして白ばかりで他の色のハトがいないのでしょうか。
それは、手品師が服の下にハトを隠しておくのに、普通の白いハトではなく、ギンバトという白い種類のハトをつかうからです。
ギンバトはおとなしく、体が小さいので隠しやすいが、羽を広げると普通のハトのような大きさに見えるのです。


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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、


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