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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆ の過去のお話(家畜:羊)


話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。






 羹(コウ・カン)
羹

「肉に野菜をまぜてつくった吸い物」「熱い汁物」「スープ」「あつもの」の意の漢字。
羔と美の合字。羔はこひつじで、美(元の字は異なる)は蒸気のたつかなえの象形から、こひつじなどをスープにしたものの意味を表します。
参)「羊羹」とは中国で羊肉に黒砂糖を混ぜた羹(あつもの)が、禅宗文化とともに渡来したが、 日本では肉類の使用が禁じられていたため、小豆を主原料としてヒツジの肝の形につくって蒸し汁に入れて供されました。 それが蒸し物のまま茶菓子として供されたのが蒸し羊羹の始まりで、後に砂糖を加えた餡に寒天を混ぜて煮つめたものが練り羊羹になりました。


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 恙(ヨウ、つつが)
恙

「つつが」「うれい」「やまい」「ツツガムシ」の意の漢字。

羊と心の合字。
羊は痒に通じ、病む、心が病む、憂えるの意味を表します。

 千羊の皮は一狐の腋(えき)に如(し)かず
羊羊 羊羊 ヒツジの毛皮を千枚そろえても高価なキツネの脇から取れるひとつまみの毛に及ばないことから、多くの凡人が集まっても1人の賢者にはかなわないというたとえです。

 多岐亡羊(たきぼうよう)
逃げ出したヒツジ ヒツジが一匹逃げ出したので大勢で追いかけたが、道が幾筋にも分かれていたのでついに見失ったという故事。
そこから、学問の道は多方面に分かれ、なかなか真理には到達しがたいし、いくつもの方針があってどれを選ぶべきか思案にあまるということです。



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 順手牽羊(手に順って羊を牽(ひ)く)
順手牽羊順手牽羊順手牽羊  少しの利益でもあるなら、その場にあるものを手当たり次第に
 手に入れるということです。また本来の目的に支障なく利益を
 得られるなら、いかに小さいものでも得ておけということです。
元の意味は、羊の大群から羊を一匹盗んだ者が、堂々と羊を連れて行ったため誰にも咎められなかったということです。 そこから、敵の部隊が急いで通過する場所に伏兵を置き、隊列の最後尾から一人ずつ襲って敵の数を減らしていったり、敵が小隊に分かれたのに対して、待ち伏せてひとつの小隊ずつ敵の中枢に気づかれないよう殲滅してゆくように、大軍には統制の隙を突いたり、細かく損害を与えてゆくという古代中国の兵法の一つでもあります。

 やぎさんゆうびん
しろやぎさんとくろやぎさん 1白やぎさんからお手紙着いた 黒やぎさんたら読まずに食べた
 仕方がないのでお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに
2黒やぎさんからお手紙着いた 白やぎさんたら読まずに食べた
 仕方がないのでお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに
以下無限に続く作詞まどみちおによる童謡

 群羊を駆りて猛虎を攻む
猛虎を攻めるヒツジ 猛虎を攻めるヒツジ 猛虎を攻めるヒツジ 猛虎を攻めるヒツジ 沢山のヒツジを追い立てて虎に立ち向かわせることから、弱い者を多く集めてとうていかなわない強い者を攻めることのたとえで、 転じて、勝ち目がないこと、また弱小国を連合させて強大な国を攻めるたとえになりました。


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 羊の食い破り
相場を食い破ったヒツジ 相場での大波乱があること。

 羊歯(しだ)
しゃべらないヒツジ 羊歯の文字はヒツジの歯に似ているからとする説や、若芽がヒツジの角のように巻いている様子からきたという説、または、歯形のような葉で枝垂(しだ)れているからという説もあるようです。 「歯」の別の意味の「なにもしゃべらない」ということから、しゃべらないヒツジという意味もあるそうです。

 If one sheep leaps over the ditch, all the rest will follow.
hituji10 “一匹が溝を飛び越せばすべての羊は後から続く”
そこから、悪いことはすぐに伝染しやすいということ。あるいは指導者にはその資格が必要であるということです。


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 義(ギ)
義

「ただしい」「良い」「道理、五行の一つ」「人道の為に尽くすこと」「わけ、意味」「本物でないのに、同じようにみなすもの」の意の漢字。
羊と我の合字。
我はぎざぎざの刃のあるのこぎり、羊を生贄として刃物で殺す様から厳粛な作法にかなった振る舞いの意味を表します。

 痒(ヨウ)
痒

「病む」「疲れる」「できもの」「おでき」「きず」「かゆい」の意の漢字。

yamaidareと羊の合字。
yamaidareは病気や障害を表し、羊は瘍に通じ腫れ物の意味から、はれもの、やむの意味を表します。

 読書亡羊(どくしょぼうよう)
羊の番人が読書に熱中するあまり羊を逃がしてしまったことから、あることに気をとられに仕事をおろそかにして肝心なことを怠り、失敗してしまうことをいいます。 逃げ出したヒツジ


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 亡羊補牢(ぼうようほろう)
ヒツジが逃げた

ヒツジに逃げられたあとで、その囲いを修繕すること。
失敗したあとで改めることで、後の祭の意味。
また、失敗したあとで改めれば、過ちを大きくしないですむというたとえでも使われます。

 鮮(セン、あざやか
鮮

「生魚」「新しいもの、生き生きしている」「明らか、鮮明」「潔い、汚れが無い」「良い、美しい」「華やか、あでやか」の意の漢字。
羊と魚の合字。
新鮮さを尊ぶ羊と魚をあげて、あざやかの意味を表します。
また少ないの意味も表します。

 詳(ショウ、くわしい
詳

「くわしい」「つまびらか」「明らかにする」「ことごとく」「公平」「良い」「めでたい」の意の漢字。
言と羊の合字。
羊は相に通じ、すがたの意味から、物のすがた、さまを言葉にする、つまびらかにするの意味を表します。


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 羊腸小径(ようちょうしょうけい)

羊のはらわたのように曲がりくねった
山道や小道のこと。

ヒツジ

 翔(ショウ)
翔

「かける」「鳥が空高く飛ぶ」「翼を張って飛びめくる」「めぐる」「ふりかえる」の意の漢字。

羊と羽の合字。羊は揚に通じ上がるの意味から、羽であがる、かけるの意味を表します。

 羊水
ヒツジがスヤスヤ

あかちゃんはお母さんのお腹の中で、羊水の中にいます。
この羊水を分泌し、包む羊膜をギリシャ語でアムニオンと言い、これは古代ギリシャ語のアムノスに由来するそうです。
アムノスはヒツジのいけにえと言う意味で、古代ギリシャではヒツジを神に捧げる時、柔らかい皮袋に入れました。そこから胎児を包む膜をこの袋にたとえ羊膜といったのです。
そしてその羊膜上皮から分泌され、胎児を保護し、分娩(ぶんべん)を容易にする胎水を羊水(amniotic fluid)というようになったそうです。



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 羨(セン、うらやましい
羨

「うらやむ」「欲しがるる」「憧れる」「余る」「残る」「よこしま」「曲がった行い」の意の漢字。

羊と“セン(さんずい+欠)”の合字。
“セン”は口を開けた人の水、よだれの意味。そこから、ごちそうであるヒツジを見て、よだれを流す、うらやむの意味を表します。


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 養(ヨウ、やしな
養

「育てる」「はぐくむ」「飼う」「教える」「治療する」「栄養」の意の漢字。

羊と食の合字。ヒツジを食器に盛る、そなえるの意味から、やしなうの意味を表します。

 ヒツジ雲
ヒツジの編物

高積雲の通称。さばぐも・まだらぐも・むらぐも ともいわれます。
空の中層にできる雲(中層雲)で、ヒツジのような固まりの雲が並んでいます。巻積雲に似ていますが、高積雲は1つ1つの固まりが大きく巻積雲より低いところに見えます。
秋の晴天によく見られますが、次第に厚くなってくるときは天気が崩れます。



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 寝る前に羊を数えるのは?
柵跳びヒツジ

それは昔のアメリカで、眠れなくて困っていた人が「寝る」と言う意味で「sleep sleep」と言っていて、眠さで呂律が上手く回らなく「sheep」「羊」と言ったとこから始まったといいます。
また他の説は、この「sheep」という発音は、静かに息を吐いている感じになりますので、ずっと言ってると眠気を誘うため、「sheep」を数えるんだというものもあります。
いずれにしても、これは英語で言うから意味があるので、「ひつじ」と言ったのでは、あまり効果はなさそうです。

 羊羹 (ようかん)

本来の意味は羊の肉の羹(あつもの)、羊肉のスープのこと。
これが日本に入ってきた当時、仏教思想の影響で鳥獣の肉を食べる事が禁じられ始めた頃だったために、形を真似る意味で、小麦粉に小豆を入れたり、モチ米の中に擂った山芋を入れた物を蒸して、羊の肝のような形に成形して代用していました。
それを「羊肝」と書いたのが語源といわれています。
しかし、さすがにお菓子なので羊の肝では、いかにも美味しくなさそうなので、同じ音の羹という字を使うことにして「羊羹」になったようです。
その後それに甘みを加えるようになり、徐々に色や形など趣向を凝らしたお茶請け菓子として変化して現在のようなものになりました。


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 群(グン、むれる
群

「同じようなものがたくさん一か所に集まる」「なかま」「集まり」「合わせる」の意の漢字。

君と羊の合字。君は昆に通じ、むらがるの意味。むらがるひつじの意味から、むれの意味を表します。

 祥(ショウ)
祥

「めでたいこと」「喜ばしいこと」特に「吉事の前兆」の意の漢字。

示と羊の合字。神に羊を供えて、良き神意を受ける。さいわい。の意味を表します。
未年(ひつじどし)の今年が良い一年になりますように!

 美(ビ、ミ、うつくしい
美

「うるわしい」「きりょうがよい」「りっぱ」「よい」「うまい」の意の漢字。
羊(ひつじ)と大の合字。羊が大きい様。
古来北方中国では羊が家畜として重要で、食膳に供しても最も美味とし、また神への生贄にもしたところから、「よい」「すぐれている」の意になったようです。


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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、


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